2018年12月16日 (日)

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渡辺明棋王への挑戦権を争う第44期棋王戦挑戦者決定二番勝負の第1局が、12月17日(月)に東京・将棋会館で指されます。挑戦者決定トーナメントを勝ち抜いてきたのは、佐藤天彦名人(写真左)と広瀬章人八段(写真右)です。ここまで無敗の広瀬八段は、本局で勝てば挑戦権獲得。敗者復活組の佐藤名人は、挑戦権を得るためには本局を含めて2連勝することが必要です。持ち時間は各4時間。先後は振り駒によって決定されます。
過去の対戦成績は佐藤名人7勝、広瀬八段3勝。直近の対戦は先月30日の棋王戦挑戦者決定トーナメントで、そこでは広瀬八段が角換わり腰掛け銀の戦いを制しています。
中継担当は棋譜コメントが牛蒡、ブログが睡蓮です。どうぞよろしくお願いいたします。

【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/44/kiou201812170101.html

(睡蓮)

2018年3月30日 (金)

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Dsc_0263 (終局後、報道陣が一気に対局室に)

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―― 本局の序盤はかなり珍しかったですが。

渡辺 手将棋になって、構想力が問われる将棋なったかなと思いました。

―― 優勢を意識したのは?

渡辺 飛車が取れる形なったので、局面が読みやすくなったかなと。

―― 終盤に入ってからは、自分の将棋でということでしょうか。

渡辺 危ない筋に気をつけながら、慎重にいこうと。

―― これで6連覇になりました。今年度は厳しい結果もありましたが、振り返っていかがですか。

渡辺 大変な年度だったので、このタイトルが残ってくれたのは、すごく嬉しく思います。

―― 新年度に向けて、ファンにメッセージを。

渡辺 タイトル保持者には、ふさわしくない成績を取ってしまったので、これを糧にして、また4月からあらためてやっていきたいと思います。

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―― 第5局を振り返っていかがでしたか。

永瀬 勝負どころを作れなかったので、残念です。

―― 今日の形は後手番だったらということですか。

永瀬 そうですね。後手番だったらやってみようと。ただ午前中の段階で苦しくしてしまったので、今後の課題かなと思います。

―― 苦しい展開に見えたのですが。

永瀬 難しい筋が、なかなか発見できなかったので、差が開いてしまっているのかなと。

―― 2度目のタイトル戦、残念な結果になりましたが、新年度に向けての抱負を。

永瀬 なかなか結果は出ていませんが、新年度は頑張りたいと思います。

(吟)

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▲渡辺明-△永瀬戦は17時51分、109手で渡辺棋王が勝ちました。消費時間は、▲渡辺3時間5分、△永瀬3時間55分。渡辺棋王が3勝2敗で五番勝負を制し、6連覇を達成しました。

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△5九銀に▲7八玉としたのが図の局面。永瀬七段が懸命に迫っているが、相変わらず形勢は苦しい。控室では、継ぎ盤を動かす手が止まりがちになっている。先手からの▲3四桂が、あまりにも厳しい。

(吟)