2020年12月28日 (月)

202012288316時を回ってパタパタと手が進みました。この▲6四桂が厳しい一着です。先手玉は妙に広く、後手玉は狭さが目立ちます。玉の安全度は先手がまさっているでしょう。形勢は糸谷八段がリードしたと見られています。

Dsc_0538 (敗者復活戦から這い上がってきた糸谷八段。逆転挑戦の可能性が高まってきた)

(生姜)

2020122873中盤戦の揉み合いが続いています。上図△6三桂の両取りに対し、糸谷八段は「両取り逃げるべからず」と▲8四金と指しました。力強い進軍です。

先手陣をまとめるのは容易ではありませんが、糸谷八段は持ち前の怪力でまとめ上げようとしています。広瀬八段は△3八馬と切り込みました。▲同金△7五桂と進んで守りを切り崩しにかかります。そこで糸谷八段は▲4八玉。

2020122877

目をみはる攻防が続いています。控室ではABEMAの評価値も併せて検討していますが、さっぱり理屈がわからず、ただただ感嘆の声を上げるばかりです。両者にしかわからない世界観すらうかがえます。

Dsc_0578(口出し無用の難解な将棋だ)

(生姜)

記者が外から戻ってみるとまだ局面が動いていませんでした。広瀬八段が1時間30分以上の長考に沈んでいます。

2020122869上図の局面。ここではまず△6三桂の両取りと△6五桂が考えられます。どちらも有力そうに見えます。(1)△6三桂は▲6四歩△7五桂▲6三歩成△同金▲同飛成△7三馬の進行でどうか。(2)△6五桂は▲6七飛と払われたときに厳しい手があるかどうか。第三の手として(3)△8四歩もあるようです。この歩を取るのは駒損になるので▲8六金ですが、△7四馬と圧をかけていきます。どれもありそうです。中盤の勝負どころを迎えています。

Dsc_0545 (広瀬八段としては間違えたくない考えがいのある局面だ)

(生姜)

13時40分ごろ、局面が落ち着いてきたので外の千駄ヶ谷の様子を回りました。

Dsc_0605(将棋会館の前には門松が出されていた)

Dsc_0602

Dsc_0584(鳩森八幡神社)

Dsc_0585 (同じく鳩森八幡神社)

Dsc_0589(両者が昼食注文を頼んだ鳩やぐら。入り口はお正月ムード)

Dsc_0594(千駄ケ谷駅)

Dsc_0595(外苑橋から見える新国立競技場。今年はいろいろあった1年だった)

(生姜)

12時40分、定刻通りに対局が再開されました。

Dsc_0571_2 (広瀬八段は早めに対局室に戻っていた)

Dsc_0568_2 (糸谷八段もほどなくして戻った。同日対局している森内俊之九段も顔を出す)

Dsc_0573_2

Dsc_0576_2 Dsc_0581_2 (再開後の指し手は▲8五金。力強く金を前に進めた)

(生姜)

2020122866

12時になり、この局面で糸谷八段が15分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲糸谷1時間3分、△広瀬28分。昼食の注文は、広瀬八段が「豚生姜焼き弁当」(鳩やぐら)、糸谷八段が「肉豆腐(キムチ、具はきのこ)弁当」(鳩やぐら)。対局は12時40分に再開されます。

Dsc_0560001_2 (広瀬八段が注文した「豚生姜焼き弁当」)

Dsc_0550_2 (糸谷八段が注文した「肉豆腐(キムチ、具はきのこ)弁当」)

(生姜)