2020年12月28日 (月)

記者が外から戻ってみるとまだ局面が動いていませんでした。広瀬八段が1時間30分以上の長考に沈んでいます。

2020122869上図の局面。ここではまず△6三桂の両取りと△6五桂が考えられます。どちらも有力そうに見えます。(1)△6三桂は▲6四歩△7五桂▲6三歩成△同金▲同飛成△7三馬の進行でどうか。(2)△6五桂は▲6七飛と払われたときに厳しい手があるかどうか。第三の手として(3)△8四歩もあるようです。この歩を取るのは駒損になるので▲8六金ですが、△7四馬と圧をかけていきます。どれもありそうです。中盤の勝負どころを迎えています。

Dsc_0545 (広瀬八段としては間違えたくない考えがいのある局面だ)

(生姜)

13時40分ごろ、局面が落ち着いてきたので外の千駄ヶ谷の様子を回りました。

Dsc_0605(将棋会館の前には門松が出されていた)

Dsc_0602

Dsc_0584(鳩森八幡神社)

Dsc_0585 (同じく鳩森八幡神社)

Dsc_0589(両者が昼食注文を頼んだ鳩やぐら。入り口はお正月ムード)

Dsc_0594(千駄ケ谷駅)

Dsc_0595(外苑橋から見える新国立競技場。今年はいろいろあった1年だった)

(生姜)

12時40分、定刻通りに対局が再開されました。

Dsc_0571_2 (広瀬八段は早めに対局室に戻っていた)

Dsc_0568_2 (糸谷八段もほどなくして戻った。同日対局している森内俊之九段も顔を出す)

Dsc_0573_2

Dsc_0576_2 Dsc_0581_2 (再開後の指し手は▲8五金。力強く金を前に進めた)

(生姜)

2020122866

12時になり、この局面で糸谷八段が15分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲糸谷1時間3分、△広瀬28分。昼食の注文は、広瀬八段が「豚生姜焼き弁当」(鳩やぐら)、糸谷八段が「肉豆腐(キムチ、具はきのこ)弁当」(鳩やぐら)。対局は12時40分に再開されます。

Dsc_0560001_2 (広瀬八段が注文した「豚生姜焼き弁当」)

Dsc_0550_2 (糸谷八段が注文した「肉豆腐(キムチ、具はきのこ)弁当」)

(生姜)

202012286511時30分の局面です。▲7五角と打って飛車取りを防ぎました。△7五同馬▲同金△同飛は▲8四角、△7五同飛▲同金△同馬は▲7一飛があるので、大きな駒損にはなりません。それにしてもすごい角打ちです。類型のない将棋ということもあって簡単に現局面を判断できませんが、いい勝負と思われます。しばらく見守りましょう。

Dsc_0543_2 (広瀬八段は手を止めている。このまま昼食休憩に入りそうだ)

(生姜)

2020122828戦型は角換わりになりました。両者とも早繰り銀を採用。棋譜並べのようなスピードで指し手が進んでいきます。

2020122858それもそのはず、58手目まで今期叡王戦第1局▲永瀬拓矢叡王-△豊島将之竜王・名人(肩書はいずれも当時)戦と同じ進行だったのです。この局面で▲6四歩と打開(前例は▲7五歩)しましたが、まだまだ手が止まりません。

202012286210時40分の局面です。早くも中盤戦に入りました。本局に向けて両者とも周到な準備をしてきた様子がうかがえます。

Dsc_0526_3 (糸谷八段の59手目▲6四歩によって未知の局面に入った)

(生姜)