間合いをはかる展開が続いていましたが、16時42分、▲１五歩で戦いが始まりました。

（紋蛇）

ホテルの売店では、焼津市と静岡県各地の特産品が販売されています。お菓子のいちばん人気は「海音（かのん）」。焼津グランドホテル限定の和菓子で、静岡県特産のニューサマ―オレンジをお餅で包んだものです。海産物の売り上げ第１位は「黒はんぺん」。魚を骨ごとすりつぶして作ったはんぺんは、カルシウムたっぷりです。

（お菓子の第３位は「焼津小饅頭　こまん」）

（紋蛇）

焼津グランドホテルは焼津駅からバスで10分ほどの距離にあり、客室からは富士山と駿河湾を望むことができます。ホテルでは四季折々の食材を生かした料理に加えて、焼津黒潮温泉が大きな魅力のひとつです。

焼津黒潮温泉は、地下1,500mから湧出した51℃もの高温で良質な湯。海水の約半分の濃度の塩分を含む塩化物泉で、弱アルカリ性です。健康と美容に良いとされています。焼津グランドホテルでは、海音露天風呂・汐風露天風呂・オリーブ露天風呂・足湯が用意されており、サウナやマッサージなどを楽しむこともできます。

（紋蛇）

15時になり、午後のおやつが出されました。渡辺棋王はショートケーキ、ホットコーヒー。千田六段は緑茶、和菓子です。

（紋蛇）

大盤解説会の横では、焼津市水産振興会による物産展が行われています。「かつおせんべい」などの商品に加えて、焼津市公認マスコットキャラクター「やいちゃん」のグッズも販売されていました。

14時になり、現地大盤解説会が始まりました。すでに200人以上のファンが訪れています。

（「やいづマリンレディ」の皆さんと焼津市公認マスコットキャラクター「やいちゃん」が焼津をPR。やいちゃんが持っているのは焼津でよく生産されているトマト）

（森下九段と飯野女流１級が解説）
（銀杏）

昼食休憩前、千田六段が▲２五桂と決断の一手を指しました。

以下△２二銀▲３五歩△同歩▲同角△５二玉▲３九飛。

千田六段は駒を繰り替えて、働きをよくしようとしています。▲３九飛は次に▲５三角成△同金▲３二飛成を含みにしたもので、渡辺棋王は△４二金から△５三銀と側面を固めました。焦点は先手が戦機をつかめるかどうかに絞られています。ポイントは２五の桂で、これが働けば先手ペース、ただで取れれば後手ペースです。

（紋蛇）

昼食休憩前から局面が動き出し、控室では検討が始まりました。

（紋蛇）

13時、対局が再開されました。手番の渡辺棋王が指したのは、記者の退出後の13時４分です。

（紋蛇）

本局の盤と駒台は連盟所蔵のものです。駒は水無瀬書で、静岡県在住の駒師、富月氏が作りました。盤側には富士山麓のミネラルウオーターが置かれています。

（紋蛇）