午前のおやつ
戦型は角換わりに
対局開始
対局開始直前
おはようございます
おはようございます。今朝の柏崎市は曇っています。対局は9時に開始されます。本日もよろしくお願いいたします。
本日のニコニコ生放送、解説は深浦康市九段、聞き手は藤田綾女流初段が務めます。
下記よりあわせてお楽しみ下さい(ニコニコ生放送のご視聴は事前に要アカウント取得)
http://live.nicovideo.jp/watch/lv207744321
(吟)
大盤解説情報
現地大盤解説会
3月8日(日)11時から岬ひとひら6階「華岬」にて随時行われます。解説は豊川孝弘七段、聞き手は鈴木環那女流二段。入場無料。
ライブ中継inメディアシップ
3月8日(日)16時から終局まで新潟市新潟日報本社メディアシップ1階「みなと広場」にて豊川七段と鈴木女流二段の現地大盤解説と、対局室の様子を220インチの大型マルチビジョンで放映予定。入場無料。
関西将棋会館道場解説会
3月8日(日)17時30分から終局まで関西将棋会館道場にて解説会がございます。解説は福崎文吾九段、聞き手は山口絵美菜女流3級。
入場は一般1500円、支部会員・65歳以上・大学生など割引あり。
(吟)
前夜祭 明日の見どころ
遠山「私はモバイル編集長ということで、ITを生かして将棋を盛り立てていこうとして いるのですが、その関係でデータとかが好きなんですね。で、今回データを見て来たのですが、 戦型は8割方角換わりになるんじゃないかと思います。根拠?(笑)、根拠はですね、羽生さんは あんまり同じ戦型を続けないので、そうすると角換わりになる可能性が高いんじゃないかと思います」
豊川「ぼくはカンだけで生きてるんですけど……本当にイカンですね。ぼくもちょっと調べてみたん ですね、将棋手帳で。全部成績が出てるんですよ。タイトル戦の。羽生さんは、ストレート負けが 2回しかないんですよ、タイトル戦で。しかも、挑戦者でストレート負けは一度もないんですよ。 だからこれで負けたら初めてですよ。一生忘れないですよ、柏崎を(笑)。ですから明日は本当に白熱 の1日になると思います。戦型は……角換わりですね(笑)」
藤井「ふたりがだいぶ喋ったので、私あんまり喋ることなくなっちゃった(笑)。 しかし、言われてみると羽生さんが挑戦者で、ストレートで負けたことはないんですよね。 ないってことは、明日は羽生さんが勝つってことなのかな?
でも新潟っていうのはどっちのホームグラウンドなのかな。どっちかというと 渡辺さんのほうが由縁が深いような気もしますけど」
鈴木「(渡辺棋王の)ご両親が上越出身と言っていらしたように」
藤井「ええ、そうですよね。戦型はですね、私も角換わりかと思っていたんですが、 しかし、角換わりばっかりではね。明日は羽生さんが後手なんですよね。渡辺さんが後手なら、 振り飛車もあるかなと思ったんだけど。羽生さん、最近振ってくれないんですよね。でもそろそろ、 私の顔見たら……ねえ(笑)。昔は私の目の前で四間飛車やるとかね。藤井システムやったり。 最近そういうのないんですよね。明日は期待したいですね。羽生さんの振り飛車。
しかしこれ、 いま喋ってるの記事としてネットに書かれちゃうんでしょうね。ま、私の予想は羽生さんの……四間飛車。 予想するならね。あ、ちなみに角換わり四間飛車にしましょう。半分は正解するから。角換わり四間飛車ね」
鈴木「角換わり四間飛車ですね。なんかちょっとずるいですね(笑)」
青野「本当にこうやって前夜祭も盛大にやっていただいて、解説会もですね、各地で新記録だとかいう声が聞こえてきまして。ということはですね、将棋の内容もさることながら、それをどう料理するかと
いう解説者の役割が非常に重くなったということなんですよ。ということで、明日はオヤジギャグを
含めてですね、やっていただきたいと思います。
私は戦型予想とかは皆さんに任せてですね、一番気になるのは、羽生さんが2連敗した時点でどういう心境でいるかと。やはり2連敗から3連勝返すっていうのは大変なんですよね。とはいっても、
渡辺さんには自分が3連勝してから4連敗した、あのことがあるわけです。その借りを返そうという気があるか、それとも、今期ちょっとダメかなと思っているのか、そこが大事なところですよね。今回はちょっとポッキリいっているような将棋で、羽生さん一流の粘りが見られないのですが、明日はもう泥仕合になるような将棋を期待して、そこで勝てば3連勝もあるのかなと。そういうふうな将棋になるのかどうかが、大きなみどころだろうと思っています」
(書き起こし・八雲、撮影・吟)
両対局者 抱負を語る
渡辺明棋王
「私はこの柏崎市で対局させていただくのは3回目なんですけど、1年おきですかね。私は2011年からたぶん隔年で来ています。本当に素晴らしい対局場で、対局室も海が見えるんですけど、
波の音しかしないような静かな場所で、将棋を指すにはうってつけの環境を用意していただいております。過去2回も、そういった素晴らしい環境でいい将棋が指せたと思いますので、明日も悔いが残らないような将棋を目指したいと思っております。
今回の五番勝負も第3局ということで、ここからの1局はシリーズに直結する重みを持ちますので、
自分なりに最善を尽くして指したいと思っています。
明日は日曜日ということもあり、大勢のお客様が大盤解説等で将棋をご覧になると思います。解説陣も非常に豪華ですが、将棋の内容があれですと、解説陣も力を発揮しにくいと思いますので、そうならないように自分の役割をしっかりと果たしていきたいと思っております」
羽生善治名人
「私は新潟県のほうはおそらくもう何十回と来ているわけですが、こちらの柏崎のほうに来るのは今回初めてでして。非常にたくさんの皆さまにお越しいただき、熱気あふれる前夜祭で大変嬉しく思います。また、抽選会もですね、これだけ当たるところは他にないんじゃないかと(笑)。とても豪華な前夜祭だなと思いながら見ていました。
棋王戦の第3局は長年にわたって新潟県での対局が定番になっています。そういう意味では、今回この場所は初めてですが、自分にとっては(新潟は)慣れ親しんだ場所である、というつもりで臨めたらいいなと思っています。明日は日曜日ということもありまして、たくさんの人が来やすい日でもありますし、先ほどからもお話がありましたが、解説の方も非常に面白いといいますか、楽しませる方達ですので。
おそらく、私たちが退席したあとに、明日の見どころとかの話があると思いますけど、解説も非常に大きな見どころですと思っています。それに負けないように将棋のほうも面白いものにできるように力いっぱい指したいと思います」
(抱負を述べた両対局者は明日の対局に備えて退室。そのあとに行われたのは羽生名人の予想通り明日の見どころ……)
(書き起こし・八雲、撮影・吟)