ついに放たれた端角 いつか打たれるであろうと言われていた端角。▲7三歩成△同歩と桂得を果たし、▲9六角が放たれた。△7四角に▲8五桂が着手されると「なるほど、そういう構想か」「左辺に玉の逃げ道が出来てるのか」と控室は感嘆の声があがる。本譜は▲8五桂に△3七歩成▲7三桂成と進行した。 (要所に角を据え、後手玉を視野に入れた渡辺竜王) (吟)
15時35分の現地大盤解説会場 (大盤解説会場に石川県出身の橋本八段が登場)(さらにファンの方は増えている。このうしろにもお客様はいる)(控室から見た金沢市内。猫の目のようにコロコロと天候が変わる) (吟)
郷田棋王 残り1時間を切る △3五歩と突いた郷田棋王。図の△3五歩までの消費時間は▲渡辺竜王1時間19分、△郷田棋王3時間16分。郷田棋王の残りは44分。まだ手数は36手だが、次の▲9六角が厳しく控室は先手勝勢の声。▲9六角~▲7四歩のコンビネーションで、角が後手玉を間接的ににらんでいるのが大きい。郷田棋王は時間も局面もキツイ状況だ。 (鋭い攻めで勝勢の局面を築き上げた渡辺竜王) (吟)
一直線は…… 図は▲7五歩と渡辺竜王が打った局面。「▲9六角も有力だったと思いますが、▲7五歩でした。△3五歩なら、▲7四歩△3六歩▲7三歩成△同桂▲7四歩△3七歩成▲7三歩成(変化図)で後手玉が▲6三角からの詰めろ。先手玉は詰まない。後手は6四歩型が痛いんです」(橋本崇載八段)持ち駒はほぼ同じ、陣形も似ているが角交換でこじ開けた6三の空間が後手はネックになりそうだ。(昨日の見どころでも話題になっていたが、本局も渡辺竜王が攻める展開に) (吟)
現地大盤解説会始まる (14時すぎの現地大盤解説会場。200人ほどの方に来場頂いており、うしろまでビッシリ)(「指し手が早く、渡辺さんは研究していたんでしょうね。対して郷田さんはこの将棋は想定していたとは思えないのですが」と山崎七段)(聞き手の甲斐女流四段は石川県七尾市出身)(吟)