伊藤七段の勝負手 ▲7四と(1図)に角を逃げると(どこに逃げても)▲6四と△同角▲7二飛成がありました。そこで藤井棋王は図から△6五銀と踏み込みます。以下▲6四と△7六銀▲同金に△7一飛(2図)。先手の歩切れを突いており、依然として後手優勢とみられています。 しかし、伊藤七段も勝負手を放ちました。2図で▲7四と!のタダ捨てです。このと金を取るべきか、取らざるべきか。藤井棋王は残り32分。最後の難所かもしれません。 (初防衛を目指す藤井棋王)(牛蒡)