第1局はニコニコ生放送(要・事前アカウント登録)による解説もあります。
ニコニコ生放送の解説は鈴木大介八段、聞き手は本田小百合女流三段が担当する。
(吟)
第1局はニコニコ生放送(要・事前アカウント登録)による解説もあります。
ニコニコ生放送の解説は鈴木大介八段、聞き手は本田小百合女流三段が担当する。
(吟)
(両対局者が前夜祭会場をあとにし、森下九段・木村八段・長沢女流四段・上村四段が順に明日の対局の見どころを語った)
森下九段
「私が初めて長野県を訪れたのは1988年のながの東急の将棋まつり。22歳のころ、米長先生が45歳といまの私よりも若かった隔世の感があります。気持ちだけは変わっていないつもりです」
木村八段
「こんなに盛大な前夜祭に圧倒される思いです。東急将棋まつりにお招きいただいたことを思い出します。郷田棋王と渡辺竜王はわが道を行くという共通点があります。ぶれないところがあるんです。違う点は郷田棋王が長考派、渡辺竜王は結構早い。4時間の持ち時間なのである程度決断力が求められるかなと思います。第1局は流れを決める大事な勝負なので、面白い一番になることでしょう」
長沢女流四段
「信濃毎日新聞社さまには連日のように、棋王戦を取り上げてくださりありがとうございます。今回のタイトル戦でいろんなことを吸収して、勉強しながら楽しんで聞き手を務めていきたいと思います」
上村四段
「長野県は何度かきましたが、涼しくて過ごしやすいところだと思います。私は昨年10月に四段昇段しました。タイトル戦の記録係を務めるのは四段昇段後初めてです。新たな気持ちで務めたいと思います。記録係の席から対局者の席まで間はわずか1メートルの差ですが、これはとてつもなく長い距離のように感じられます。東京から長野まで歩いていくようなそれぐらいの距離に感じます。奨励会員とプロ棋士との1メートルの距離は何とか埋めることができました。
明日の棋王戦五番勝負の第1局。まずは振り駒に注目していただけたらと思います。最近の二人の対戦は先手の勝率がかなり高いんです。そういうこともあり、先にリードした側が番勝負の勝利に結びつけやすいと思います」
(明日の対局へ向け決意表明を述べる郷田棋王)
郷田棋王
「信濃毎日新聞社さま創立が140周年ということで、おめでとうございます。そういう節目の年に対局させていただけることはうれしく光栄に思います。長野には東急将棋まつりでずいぶん来ています。ほかにも上田城などにも行って思い出深い場所です。
明日から棋王戦の五番勝負が始まります。大変な災害が起きてから約2年。対局させていただいている喜びとありがたさを感じる月日でした。明日から自分なりに力を尽くして頑張って指したいと思います」
渡辺竜王
「長野県には東急将棋まつりで何度かきました。冬の季節に来たのは初めてです。今日の東京はコートがいらないくらい暖かかったのですが、長野は心地よい肌寒さで、明日は万全の体調で臨めそうだなと思っています。棋王戦の五番勝負は2年ぶり2回目の出場ですが、前回は残念な結果に終わりました。今回は頑張れればと思います。
信濃毎日新聞社さまにおかれましては、140周年ということで誠におめでとうございます。棋王戦開催していただきありがたく思いますし、対局者として参加できることをうれしく思います。郷田棋王とはこれまでに十数局指していますが、番勝負は初めてなので、新鮮な気持ちで指せると思います。このように注目していただける舞台を整えていただいたので、対局者として期待にこたえられるようないい内容の将棋を指したい、指さないといけないなと気を引き締めているところです」
(文章書き起こし・銀杏記者、撮影・吟)