2011年12月26日 (月)

Kiou201112260101_42 図の42手目△5四飛の局面で昼食休憩に入りました。対局は13時に再開されます。消費時間は郷田1時間9分、広瀬40分。昼食の注文はともにありませんでした。
午前の進行はゴキゲン中飛車→先手が超速▲3七銀で対抗→△4四銀型で対抗→相穴熊へという流れです。
郷田九段がどのように仕掛けるかが注目されます。(銀杏)

Kiou20111226010137

図は32分使って郷田九段が▲1六歩と突いた局面。▲1六歩までの消費時間は▲郷田九段32分、△広瀬七段12分。

本局は相穴熊の戦い。本戦トーナメント決勝▲広瀬七段-△郷田九段も相穴熊。広瀬七段の四間飛車穴熊に郷田九段が居飛車穴熊を採用した。本局は広瀬七段の中飛車。飛車の一路の違いが大きな違いである。

20111226_14

本局はゴキゲン中飛車で穴に潜った広瀬七段。

(吟)

20111226_163435

棋王戦本戦トーナメントはベスト4から敗者復活戦がある。郷田九段は中川大輔八段、広瀬七段を撃破し挑戦者決定戦へ進出。
広瀬七段は糸谷哲郎五段に勝利したものの郷田九段に破れ敗者復活戦に回る。敗者復活戦で再び糸谷五段を破って挑戦者決定戦に進出した。

20111226_13 20111226_12

勝者組から決定戦に進出した郷田九段はあと1勝で挑戦権を獲得できる。第23期(1997年)以来の棋王挑戦を目指す郷田九段。
敗者組から勝ち上がった広瀬七段は挑戦権を獲得するには連勝が条件になる。昨期は勝者組で挑戦者決定戦に進出した広瀬七段だが渡辺明竜王の前に惜しくも涙を飲んだ。再び挑戦者決定戦の舞台に帰ってきた広瀬七段。本局に勝利し、第2局に持ち込みたいところだ。

久保利明棋王に挑戦するのは果たしてどちらだろうか。

(吟)

20111226_007

先に特別対局室入りした広瀬七段。気持ちを落ち着ける。

20111226_008

9時54分に入室した郷田九段。すぐに駒袋が開けられた。

20111226_009

20111226_10

記録係の大橋貴洸三段(所司和晴七段門下)が振り駒を行う。

20111226_11

郷田九段の振り歩先で振り駒。歩が4枚出て郷田九段の先手に決まった。

(吟)

Kiou201112260101_6 広瀬七段の作戦はゴキゲン中飛車でした。四間飛車穴熊のイメージが強いですが、ゴキゲン中飛車も広瀬七段の得意戦型の一つです。広瀬七段は同一局面を後手番で16勝3敗と8割を超える勝率(0.842)を上げています。郷田九段の作戦が注目されます。(銀杏)

第37期棋王戦挑戦者決定戦第1局、郷田真隆九段-広瀬章人七段戦は12月26日10時より東京・将棋会館「特別対局室」にて行われる。

20111226_001

本サイトの棋譜・コメント入力は銀杏記者、ブログを吟が担当します。本日はよろしくお願い致します。

(吟)