2026年3月 1日 (日)

増田八段の工夫

20260301_37図は37手目▲7六同銀右の局面。部分的には△7四歩と控えて打って、次に△7五銀とぶつけるのがよく見かける指し方です。ところが、増田八段は△7五歩と銀取りに直接打ちました。▲6七銀のあとに右銀が使いにくいのがネックですが、△5五銀と出て歩を狙うのが工夫の作戦です。
増田八段の序盤作戦は第1局から工夫を盛り込みながら積極的です。挑戦権を獲得した際のインタビューで、「前期は消極的な将棋が多かった」旨の発言がありました。その反省を生かした作戦選択であることがうかがえます。
藤井棋王は図から△7五歩▲6七銀△5五銀に▲7九玉と引いて、4六歩を守らない指し方を選びました。控室では▲4七金△6四歩▲7九玉△6五歩▲同歩△9五歩▲同歩△7三桂から、後手がガンガン攻める展開が検討されていました。(銀杏)

Dsc_5720(対局前の増田八段)