2025年2月 2日 (日)

戦型は角換わり

2025020233第1局の戦型は角換わりになりました。後手の6筋の位取りを急ぐ進行について「△4二玉と▲5六銀が入った形で△6五歩と伸ばす将棋は多いが、本譜は△5二玉の含みを残していて欲張った指し回し」と佐藤天九段は解説します。実戦は上図▲3五歩で藤井棋王が仕掛けて、戦いが始まりました。しばらく進んで下図。

2025020250△3一角は▲4四角のとき、金取りと▲5三桂成を同時に先受けして手堅い反面、▲7三角成△同金に▲4三桂の王手角取りが生じます。ただ、実戦は激しい変化を好まず、▲4四角△4三歩と進みました。歩を回収して、後手との角の働きの差を主張する狙いのようです。
Img_6335(継ぎ盤を眺める森九段。駒を動かすのは関三段。大盤解説会のPC操作を担当する)

(武蔵)