2025年2月21日 (金)

前夜祭(2)

【挨拶】

Img_5629 砂塚隆広・北國新聞社 代表取締役社長
「明日の対局では、昨年の1月1日に起きた能登半島地震で倒壊した、将棋連盟石川県支部連合会の塩井一仁さんの家屋の下から奇跡的に見つかりました盤と駒を提供していただいております。明日は被災地、能登の皆さん、復興に向けて支援をしていらっしゃる皆さまの励みになるような対局になればいいなと思っております」

Img_5641森下卓・日本将棋連盟常務理事
「金沢の地には何度訪れたか分からないほど随分とお世話になっております。ただ、今回はちょっと趣が違っておりまして、藤井棋王に挑戦するのが弟子の増田八段ということで、いつも対局者には『皆さまのご声援に応えるように素晴らしい対局を見せてください』と言っているのですが、今回はどっちかに勝ってもらいたいような(笑)、複雑な立場になります。藤井棋王と増田八段には棋王戦の50年の歴史に残る対局を見せてもらえればと思います」

Img_5660 新保博之・金沢市副市長
「記念すべき第50期の棋王戦第2局が、ここ金沢で開催できますことを本当にうれしく思います。日本全国のファンが注目をされていると思いますが、ここ石川も将棋を志す子どもたちがたくさんいますし、明後日23日(日)には『北陸ジュニア棋王戦』という大会が開催されます。藤井棋王と増田八段に金沢に起こしいただいて、今日のファンの皆さまとひと時を過ごしていただけるということで楽しみにしております」

Img_5668 谷川浩司・十七世名人(特別ゲスト)
「今年は阪神・淡路大震災から30年の節目の年で、毎年1月17日には追悼行事があるのですが、今年、神戸三宮の東遊園地で、灯篭によって形取られた言葉が『よりそう』でした。復興支援のやり方はたくさんありまして、金沢で棋王戦が行われることもそうですし、こうして前夜祭、大盤解説会に大勢の方にお越しいただくことも復興支援のひとつだと思っています。対局者のおふたりには熱戦、名局を見せていただき、それを北國新聞や共同通信、棋譜中継などで報道していただくことが、全国から石川、能登に目を向けていただくことにつながると思っています」

(八雲)