2022年3月 6日 (日)

終局直後

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【勝った永瀬王座の談話】
――△4三角(42手目)に▲6八玉が工夫の一手という声もありましたが、分かれはいかがでしたか。
永瀬 ▲6八玉と▲4五歩(49手目)の相性が悪かったかもしれません。(以下)△同歩とされて指し方が分からなかったです。

――△4六歩(54手目)に対して少考で▲4五桂と跳ねましたが、その辺りは。
永瀬 6八玉型が薄い形なので、自信がないのかなと思いながら指していました。

――そのあと△3八銀(64手目)に対して▲4四銀と出たところは。
永瀬 両取りをかけられて、こちらとしては攻めるのは仕方ないような感じがしたので、▲4四銀と出てどうなっているかなと思っていました。

――(▲4四銀の)手応えはどうでしたか。
永瀬 よく分からなかったんですけど、先に詰めろをかける形になったので、難しいような気はしました。

――優勢になったと思われたところは。
永瀬 思ったところはなかったんですけど、1手、こちらの攻めが早ければと思っていました。

――シリーズ初勝利となりました。第4局に向けての抱負は。
永瀬 まずは第4局につなげることができてよかったと思いますので、精一杯準備して頑張りたいと思います。

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【敗れた渡辺棋王の談話】
――△4五同歩(50手目)と取られた辺りはいかがでしたか。
渡辺 手が広いところかなと思ったんですけど、△7五歩(48手目)と突いたからには▲4五歩に△同歩なのかなと。

――△8六歩(60手目)ところで、検討では△3八銀という手が出ていました。
渡辺 そうですね。(本譜と比べて)ちょっと味が違うんですよね。その辺りがよく分かっていなかったんで。

――△3八銀(65手目)のところは。
渡辺 速度計算が分かっていなかったですね。

――一局を通していかがでしたか。
渡辺 いきなり折れてしまったような将棋なので、そこは残念ですね。

――第4局に向けて。
渡辺 今日の将棋は早めにダメにしてしまったので、次は立て直していけるようにしたいと思います。

(玉響)