2022年3月19日 (土)

対局展望座談会

開会式後に対局者が退室し、木村一基九段、広瀬章人八段、中村太地七段、北尾まどか女流二段による対局展望座談会が開かれました。たっぷりゆったりと1時間近く行われました。

Dsc_8035(対局展望座談会)

中村 戦型予想をしないといけませんね。今シリーズは第1局が矢倉、第2局が相掛かり、第3局が角換わりと。明日は渡辺棋王が先手番。相居飛車で出ていないのは横歩取りですが、永瀬王座は、最近、後手番では指していません。ということで、第1局か第3局と同じ戦型がもう1度くると見て、私は角換わりで、主導権を取りにいく早繰り銀ではないかと思っています。

広瀬 渡辺棋王は第1局を後手番で勝って、あとは先手番を勝っていけばいいと思っているのではないかと。明日は最後の先手番、私は矢倉なのかなと思います。

木村 そうすると私は相掛かりかな(笑)。2人が角換わりと矢倉といわなくても、相掛かりではないかと思っていました。渡辺さんの作戦を立てる綿密さは、タイトル戦では群を抜いて目立ちます。戦いが始まって、ここまでやっているのかというのは、同業者でも感じさせられます。永瀬さんはどんな形でも対応してくる。こちらもここまでやっているんだと思わせますね。そういう点で、プロから見ても序盤が勉強になる印象があります。どっちが勝つか、これはどっちかが勝つとしかいいようがないかな。

Dsc_8041 (木村一基九段。第4局の立会人)

Dsc_8072 (広瀬章人八段)

Dsc_8087 (中村太地七段)

Dsc_8095 (北尾まどか女流二段)

(書き起こし=吟、写真=銀杏)