2021年3月 7日 (日)

後手懸命な指し回し

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糸谷八段が苦しいながらも先手の猛攻をしのいで反撃に転じました。
1図の△4八歩は不気味な手で、△4九角の打ち込みを見ています。以下、実戦は▲4八同金△2九飛▲3九金△2八飛成▲同金△3九飛▲4九金△3六飛成(2図)と糸谷八段が先手に嫌みをつけましたが、そこで▲4四角と再び攻勢に出ました。先手が優位を保っているものの、控室では「まだまだわかりませんよ」との声が聞こえてきます。一時は1時間以上も開いていた残り時間が、かなり切迫してきました。決め手を与えない糸谷八段の指し回しが光ります。

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(琵琶)