【渡辺棋王の談話】
――矢倉は当初の作戦だったのでしょうか。
渡辺棋王 予定ではありました。
――序盤から積極的に仕掛けて、リードを広げられたという感じがしました。
渡辺棋王 ▲4五銀(39手目)の成否は全部読み切れていたわけではなかったんですけど、いくしかないところなので、いってみたという感じで。うるさい格好になっているのかなと、あとから思いました。
――終盤のほうはかなり好調だったように見えました。
渡辺棋王 駒得なので手が続けば。7筋(の攻め)と▲9七角(67手目)で、手は続く格好が見えてきたので。
――これで2勝1敗になりまして、8連覇に王手です。次の対局に向けてお気持ちを聞かせてください。
渡辺棋王 2週間くらい先なので、間にほかのタイトル戦もあるので、もう少し近くなってから考えたいですけど、連覇記録が伸ばせるように、あと1勝したいと思います。
【本田五段の談話】
――序盤から苦しい展開だったのでしょうか。
本田五段 そうですね。勝負どころがなさすぎて、ヒドかったです。もうちょっと慎重に指さなければいけないところが多かった気がします。
――どの辺りで作戦がうまくいかなかったと感じられましたか。
本田五段 ▲4五銀とぶつけられて引くようでは、相当失敗している感じがしました。ぶつけられるのはしょうがなかったのかもしれないですけど、直前にもうちょっと警戒しなければいけなかったです。
――これで1勝2敗となりました。第4局は先手番ですが、今のお気持ちを聞かせてください。
本田五段 本局のような将棋にならないように、準備したいと思います。
(玉響)