長考で角を放つ 図は昼食休憩明けに本田五段が1時間18分の長考で▲6六角と打った局面。「△4四歩を見て、ここが勝負を分ける重要な局面と見ての長考でしょうね。▲6六角は、こちらから打つわけですか。私は▲2六角を考えたけど、それは△3三銀でいまひとつだと思いました。▲6六角も4四の歩を狙う意味は同じですが、もう一つ▲9四歩の端攻めを狙う含みもあるんですね。なるほど、いい手です。この手の成否で勝負の趨勢が決まりそうですよ」(田中寅九段) 本田が五段が勝負どころで迫力ある長考を見せた。(八雲)