△4四歩の局面で昼食休憩に入り、佐々木五段は昼食休憩を挟む56分の考慮で▲2六飛としました。
▲2六飛は▲3七桂で生じる桂頭のキズをカバーしながら、後手に手を渡した意味でしょうか。本田四段は△6六歩▲同歩△3八角と動いています。
以下▲4八金△7四角成▲7七桂△4二金右と進んでいます。
後手は馬を作り、ポイントを挙げました。先手は▲7七桂と活用し、場合によっては▲6八玉から9筋での端攻めを受け流そうとしています。最終手の△4二金右は渋い手で、馬を自陣に引きやすくして守りやすくし、また△5二馬~△4三馬~△7六馬と攻める含みを作っています。
方針は後手のほうが分かりやすく、先手はどうやってスキを作らずにまとめるか、腕が問われています。
(紋蛇)