対局場の宇都宮グランドホテルは、2016年に株式会社宇都宮グランホテルとして新たに運営を開始。同時に客室、レストラン、ロビー・テラスを全面改装して、近代的でモダンなホテルに生まれ変わっている。
グランドテラスは庭からの陽光を浴びる気持ちのいいカフェレストランだ。
自慢の庭は鎌倉時代の宇都宮城主、藤原宗円氏にゆかりのある地として始まったという。その後、明治時代に陸軍大将・鮫島重雄男爵が別邸を建て、そのときに作られた庭園が現在のホテルの庭園の基礎となっているそうだ。その由緒ある地に、1954年に秩父宮妃殿下に宿泊していただく宿として総檜作りの割烹旅館「陽南荘」が建てられ、71年にはさらに発展させて宇都宮グランドホテルが開業された。
(八雲)