第２局の翌日（11日）には新川文化ホールで「ミラたん杯 こども棋王戦」が開催されました。帰京前に渡辺棋王、広瀬竜王、関係者一行は会場に足を運びました（イベント参加棋士は村田顕六段と本田女流三段）。
「マナーを守って、楽しく指してください」と渡辺棋王。
広瀬竜王は「身近なライバルをさがすといいと思います」とアドバイス。
こどもたちの戦いを見て回る渡辺棋王と広瀬竜王。
（吟）
2019年2月
2019年2月11日 (月)
2019年2月10日 (日)
感想戦
（大盤解説会場から戻った両対局者は対局室で感想戦を行いました）
（７連覇に向けて、２連勝スタートの渡辺棋王）
（連敗スタートで苦しくなった広瀬竜王）
感想戦は19時51分に終了しました。
第２局の中継ブログの更新は以上で終了します。３月10日（日）に新潟県新潟市「新潟グランドホテル」で行われる第３局をお楽しみに。ご観戦ありがとうございました。
（吟）
大盤解説会場に
（主催のインタビューに答えた両対局者は、大盤解説会場に足を運んだファンの前で対局を振り返りました）
（吟）
終局直後
（終局直後、両対局者は共同通信のインタビューに答える）
―― 非常に難しい角換わりになりました。どうでしたか。
渡辺 お昼ぐらいまでは、予定でやっていました。そのあと△６七桂から攻め込まれたのは予定ではなかったです。そのあとの分かれは苦しいんじゃないかと思っていました。
―― 全体を振り返ってポイントの局面は。
渡辺 ▲７五歩と突いたところは、まずいんじゃないかと思って指していました。何か後手にうまい手があれば、負けるんだろうなと思っていました。
―― 終盤、難解でしたが、勝ちを意識されたのは。
渡辺 ▲２二竜が詰めろで入ったので。詰めろならいけるかなと。
―― これで７連覇にあと１勝になりました。第３局に向けて。
渡辺 １カ月ぐらい空くので、その間にじっくり作戦を練って臨みたいと思います。
―― 残念な結果になりましたが、作戦はどうでしたか。
広瀬 水面下では研究されている形かなと思っていました。基本的に難しい変化が多いので、やってみないとわからないと感じていました。
―― 中盤までは。
広瀬 △６七桂から攻めが続けば、まずまずかなと思っていました。▲７五歩と突かれたときに、いい対応策があるかどうかが、すべてだったように思います。
―― どのあたりで、形勢を損ねたと思いますか。
広瀬 △８七歩から△５七金はひねった手順だったので。▲同金で余されるのが読み抜けていました。あそこでダメにしてしまいました。
―― シリーズは追い詰められましたが、第３局以降の戦いは。
広瀬 まずは自分自身の調子を何とかしないといけないなと。あとは、もう少し競った将棋を指せるように頑張りたいと思います。
（吟）
渡辺棋王が連勝
第44期棋王戦五番勝負第２局、▲渡辺明棋王－△広瀬章人竜王の一戦は、図の局面までで渡辺棋王の勝ちとなりました。終局時刻は18時38分。消費時間は、▲渡辺棋王３時間32分、△広瀬竜王３時間57分。
先手優勢
図は▲７八金と先手が打った局面。これで後手が迫っていくのが難しいと見られて、先手が優勢な局面を築いている。
（外は暗くなって、かなり冷え込んできている）
（クリスタルガーデン。左右には熱帯植物が植えられていて、非日常的な空間がコンセプトとのことだ）
（過去に新川文化ホールで行われたイベントポスターが掲載されている）
（吟）
59分の長考
後手の広瀬竜王が△８七歩と、△６九金までの詰めろをかけた局面。△８七歩では△８五歩や△８五桂という手段が控室では考えられていたが、いまひとつ後手がうまくいかなった。本譜は△８七歩▲同金に△５七金と進行している。控室の評判は、わずかながら先手が指せるといわれている。
（59分の長考で、△８七歩と垂らした広瀬竜王。形勢をどう見ているのだろうか）
（吟）
16時35分の控室
（左から塚田九段、関浩六段、椎名さんが控室で検討中）
（北日本新聞の一面には昨日の前夜祭の写真が掲載されている）
（控室にある本局のパンフレット）
（吟）
海と山
魚津は海と山が近いことでしられる街。海岸部から北アルプスまでの距離が近く、自然に囲まれています。
（冬の日本海。今日は穏やかなほうだ。遠くに見えるのは、魚津南港）
（新川文化ホールから見た立山連峰。さらにくっきりと見える日もあるとのことだ）
（吟）
午後のおやつ
午後のおやつは渡辺棋王が「ガトーフレーズ」と「ホットコーヒー」、広瀬竜王が「あまおう（ショットケーキ）」と「ホットレモンティー」。
（広瀬竜王が注文。苺のあまおうがギッシリ入っている）
（あまおうを前に笑顔の本田女流三段）
撮影用のおやつを食べた本田女流三段は「苺の粒が大きくて、食べ応えがあります。生クリームは甘さが控え目で、スポンジは軽い感じです」と話しました。
（富山出身で、控室で検討している野原未蘭さんはガトーフレーズを食べて、「苺が甘くておいしいです」と感想を話した。野原さんは女子初の中学生将棋名人を獲得した。明日は村田顕六段と記念対局を行うことになっている）
（吟）