2018年3月

2018年3月30日 (金)

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Dsc_0263 (終局後、報道陣が一気に対局室に)

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―― 本局の序盤はかなり珍しかったですが。

渡辺 手将棋になって、構想力が問われる将棋なったかなと思いました。

―― 優勢を意識したのは?

渡辺 飛車が取れる形なったので、局面が読みやすくなったかなと。

―― 終盤に入ってからは、自分の将棋でということでしょうか。

渡辺 危ない筋に気をつけながら、慎重にいこうと。

―― これで6連覇になりました。今年度は厳しい結果もありましたが、振り返っていかがですか。

渡辺 大変な年度だったので、このタイトルが残ってくれたのは、すごく嬉しく思います。

―― 新年度に向けて、ファンにメッセージを。

渡辺 タイトル保持者には、ふさわしくない成績を取ってしまったので、これを糧にして、また4月からあらためてやっていきたいと思います。

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―― 第5局を振り返っていかがでしたか。

永瀬 勝負どころを作れなかったので、残念です。

―― 今日の形は後手番だったらということですか。

永瀬 そうですね。後手番だったらやってみようと。ただ午前中の段階で苦しくしてしまったので、今後の課題かなと思います。

―― 苦しい展開に見えたのですが。

永瀬 難しい筋が、なかなか発見できなかったので、差が開いてしまっているのかなと。

―― 2度目のタイトル戦、残念な結果になりましたが、新年度に向けての抱負を。

永瀬 なかなか結果は出ていませんが、新年度は頑張りたいと思います。

(吟)

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▲渡辺明-△永瀬戦は17時51分、109手で渡辺棋王が勝ちました。消費時間は、▲渡辺3時間5分、△永瀬3時間55分。渡辺棋王が3勝2敗で五番勝負を制し、6連覇を達成しました。

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△5九銀に▲7八玉としたのが図の局面。永瀬七段が懸命に迫っているが、相変わらず形勢は苦しい。控室では、継ぎ盤を動かす手が止まりがちになっている。先手からの▲3四桂が、あまりにも厳しい。

(吟)

控室が盛況なら、2階の大盤解説会場も盛況だ。16時30分に大盤解説会の受付が始まったが、5分ほどしても行列が続いていた。解説会開始は17時から。

Dsc_0224(決着局を見ようと、多くのファンが詰め掛けた)

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(吟)

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図は3四の銀に当てて、永瀬七段が自陣に桂を打った局面。継ぎ盤では▲4三歩△3四桂▲5三とが検討され「先手優勢」や「勝勢まであるかも」の声が聞こえ出した。

Dsc_0156(6連覇に向けて視界良好か)

(吟)

Dsc_0198(控室を訪れた加藤桃子女王。右は囲碁棋士の木部夏生二段)

Dsc_0212(控室を訪れた竹部さゆり女流三段、渡辺弥生女流初段)

Dsc_0216(17時から2階で大盤解説を行う阿久津主税八段。「まだネクタイしてないんだけど」と笑顔を見せる)

(吟)