対局翌日の25日(日)、北國新聞会館では第22回北陸ジュニア棋王戦(北國新聞社・富山新聞社・日本将棋連盟石川県支部連合会主催、金沢市特別協力、金沢市教育委員会・北陸放送・テレビ金沢・エフエム石川・ラジオかなざわ・ラジオこまつ・ラジオななお・金沢ケーブルテレビネット後援)が行われました。参加者157人は昨年の120人を上回る大会史上最多人数となりました。参加者は渡辺棋王、永瀬七段、木村九段と握手をして楽しいひとときを過ごしたことでしょう。
【久保幸男・北國新聞社取締役事業長】
多くの方にご参加いただき、ありがとうございます。今日は例年を超える160人近くの方にエントリーしていただきました。いま将棋が熱いです。若い力が大挙して、機運が高まっているということでしょう。
【山田啓之・金沢市教育委員会教育次長】
藤井聡太さんの29連勝や史上最年少六段昇段、羽生善治竜王の国民栄誉賞など、いま将棋界には熱い視線が注がれています。裾野が若い人にまで広がっていますね。今日は日頃の練習の成果を発揮してください。
【渡辺明棋王】
今年は本当に人が多くて、将棋の流行を実感します。今日はサッカー選手の本田圭佑さんの言葉を紹介します。本田選手はここから4、5キロの場所にある星稜高校の出身です。本田選手は大きな夢を持ってくださいとはいうけれど、それか叶うとはいわないそうです。向き不向きや才能はみんな違うけど、目標に向かって努力し、頑張るのが大事ということなんですね。今日は緊張するかもしれないですが、普段の実力を発揮してほしいです。将棋だけでなく、学校の勉強や家のお手伝いをすると完璧ですよ(笑)
【永瀬拓矢七段】
石川県に来るのは今回が初めてでした。将棋をやると記憶力が上がると思います。また、年齢にかかわらず、プロになる道が開かれています。将棋は才能が関係ない競技です。今日はたくさん負けるかもしれないですが、明日は勝とうという意欲を持つのが大事だと思います。
【木村一基九段】
勝ちたい人ばかりだと思いますが、今日は負けるのは恥ずかしくないことを知ってほしいです。強くなるためには、なぜ負けたかを振り返る。相手によい手を指されたら、それを覚えてください。将棋はわからないことを考える、切り開いていくことが多いです。もしお子さんが失敗しても、一生懸命考えていたら親御さんは褒めてあげてください。
(琵琶)