2016年2月20日 (土)

両者の思惑

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後手番の佐藤八段が得意の横歩取りに誘導すると、先手番の渡辺棋王はそれに応え、▲3六歩(図)で態度を明らかにしました。「青野流」と呼ばれる積極的な作戦です。橋本八段は「渡辺棋王は斬り合いに強い、佐藤八段はねじり合いに強い」と両者の棋風について話し、村山七段は「詰みまで研究していそうな形ですよね。渡辺棋王は斬り合いに持ち込みたいから、この選択をしたのだと思います。佐藤八段はあまり突き詰めて研究するタイプではないと思います」と話しました。互いに相手のことをよく知っているだけに、作戦選択にも駆け引きがあります。

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(控室では、観戦記を担当する鈴木宏彦さんに村山七段が解説中)

(文)