今回の棋王戦で宇都宮に訪れている棋士が登壇しました。多くの棋士が並ぶさまは壮観です。関係棋士の紹介ののち、両対局者があいさつ。最後は健闘を誓って握手をし、二人は会場を後にしました。
■渡辺明棋王
「盛大な前夜祭を開催してくださり、実行委員会、下野新聞の皆さまに厚く御礼申し上げます。
宇都宮での対局は3回目です。2年前に棋王獲得。そのとき以来の対局ですので、いいイメージのまま、対局できそうです。
棋王戦は今回が40期。私は30歳で、将棋を始めた小学生のころから見ていました。そのときの棋王が羽生さんでした。
今回、節目に戦えるのは記念になるし、光栄なことです。明日は祝日で、都心からも近いので多くの方にお越しいただけると思います。
期待にこたえられるような内容の将棋を指したい。この五番勝負が盛り上がるシリーズになるよう頑張りたいと思います」
■羽生善治名人
「前夜祭を盛大に開催していただきありがとうございます。多くの皆さまが参加してくださりうれしく思います。五番勝負に出るのは7年ぶり。久しぶりにこの舞台に戻ってこれて大変うれしく思います。その間も中継や棋譜を見ていましたが、現場は訪れていなかったので浦島太郎ではありませんが、新しい気持ちで臨もうと思っています。明日は同時に将棋まつりが開催されるということで、多くの方が来ていただけたらうれしいです。
先ほどお話がありましたが、お子さんたちが最近熱心に指している。将棋は小さいお子さんから年配の方まで楽しめるのが一番素晴らしいところだと思います。明日はイベントでも楽しんでほしいですし、将棋の対局でも面白さや難しさといった魅力を残せるように私も一生懸命指していきたいと思います」
(書き起こし=銀杏、写真=文)