2014年2月22日 (土)

終局直後

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■渡辺明棋王
―― 超急戦になりましたが、振り返られていかがですか。
渡辺 中飛車は予定だったんですが、この将棋になるとは思ってなかったので、行きがかり上しょうがないという感じでしたね。
―― どのあたりで優勢を意識されましたか。
渡辺 △3五桂(50手目)と打ったあたりは、いやらしいんじゃないかと。
―― ▲6三桂成(23手目)というのは予想外の手でしたか。
渡辺 そうですね、そこは前例がない手だったので。
―― 少しびっくりされた?
渡辺 冷静に対処しようかなと思いました。
―― これで初防衛まであと1勝となりました。
渡辺 次はまた日が空くので、また気を引き締めていきたいと思います。

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■三浦弘行九段
―― 75分の長考で▲6三桂成とされました。
三浦 後手が歩切れになるのでやってみたくなったんですけども……。無理だったですかね。うまく対応されて。▲6五香(35手目)と浮いて、もう少しいやらしく食いつけるのかなと思ったんですけれども。本譜は遠くに逃してしまう展開にしてしまったので。ただ、△8二玉(38手目)で攻め味が悪いのでなかなか攻めが続かないと思って。何かおかしかったかもしれないですね。
―― 今回の形はずいぶん研究されていた?
三浦 いえいえ。△6二玉に▲6三桂成とやる人はいないんですけども、△7二玉には逆をつくといいますか。桂損をするんですが、その間にうまく攻めがつなげられるかどうかだったんですけれども。指し方が悪かったのか、もともと無理筋だったのか。忙しい展開になってしまいましたね。こちらからすれば。
―― これで2連敗になってしまいましたが、第3局以降の巻き返しについて意気込みを。
三浦 今回は早い段階で悪くしてしまったと思いますので、もう少し面白い将棋にしたいなと思います。第3局までにはまだ時間がありますが、しっかり調整して、前向きに将棋の研究をしたいと思います。

(文)