「指しにくいけど永瀬さんなら指すかもしれない」、そう伊藤真五段が言っていた▲4七歩が指され、以下△2二玉▲1六歩△7三桂と進みました。
「力の入った応酬ですね。昼食休憩に辺りでは後手の模様がだいぶ良さそうに思っていたのですが、現局面はいい勝負に見えます」と松尾七段。
なお、先手は現在3歩得していますが、歩得を守ろうと6~8筋の歩を守りに行くとバランスが崩れて危険とのこと。例えば図で▲7六金は△5六歩で受けづらくなります。
図で▲1五歩△同歩▲同香が目につきますが、△6八角成▲同飛△1五香の二枚換えで後手が十分。控室の伊藤真五段は「▲1五歩△同歩に▲2五歩は考えられる」とのこと。次に▲1四歩で角を取る狙いで、歩で取りにいけば二枚換えの筋がありません。ただし「▲2五歩に△6五桂▲1四歩に△6八角成から強攻されて手になると▲2五歩はひどい手になる。簡単には指せないですね」と伊藤真五段。
(八雲)
2013年12月24日 (火)