2013年1月

2013年1月 7日 (月)

Kiou20130107010177

図は▲3七桂と跳ねて飛車の横利きを通して馬に当てた局面。△7九銀や△8七歩、△7九角成も詰めろを続けるのが難しく容易ではない局面のようだ。後手玉は▲1三香成△同歩に▲2四桂が詰めろ(▲1三飛成△3三玉▲2二銀以下)になる。両者とも強気の応酬でのっぴきならない局面を迎えている。
▲3七桂までの消費時間は▲渡辺竜王2時間22分、△羽生三冠2時間4分。

Dsc_0097
(羽生三冠の攻めを引っ張り込むだけ引っ張り込む。狙いは1筋からのカウンター)

(吟)

20130107_154852

(△6九馬と突っ込まれ、渡辺竜王の手が止まっている。▲5七銀や▲5七香と角筋を止めても△7九銀▲同金△8七歩が生じる)

20130107_154825

(渡辺竜王は扇子をしきり動かして読みを入れる。羽生三冠は正座のまま窓の外へ視線を向けている)

(吟)

Kiou201301070101_174

14時55分頃、羽生三冠の手が動いて△8六飛と飛車切りの強襲。前例は▲脇謙二八段-△木村一基七段(当時)戦(平成15年11月・順位戦)があったが、△2七馬を入って飛車をいじめにいく展開だった。突如の飛車切りに控室でも攻めが繋がるかどうかで俄然、盛り上がってきた。

Dsc_0115
(新趣向の強襲。勝算ありと見ての踏み込みだろう)

(吟)

Dsc_0077

Dsc_0079
(先手陣から見た盤面。午前中から馬を作り合う展開になった)

Dsc_0083
(先手の馬は捕獲されている。渡辺竜王は対局再開後、▲4二同馬と銀を取った。本局に使用されているのは秀峰作錦旗書の盛上げ駒)

(吟)