先の見えない局面 今度は広瀬七段が考慮に沈んでいる。控室には中村真梨花女流二段、伊藤四段、先崎学八段が姿を見せ、継ぎ盤を囲んでいる。現状は指し手が難しく見通しの立てにくい局面なのだろう、「1手も見えない」というぼやきが聞こえてきた。一手一手が重い時間帯だ。この一局の勝敗がタイトル挑戦の明暗を分けるだけあって、対局者にかかる重圧も大きいはず。 (中村女流二段。伊藤四段と継ぎ盤を挟む) (先崎八段が検討の様子を眺める) (文)