2012年1月 6日 (金)

戦型は中飛車に

20120106_20先手の広瀬七段が飛車を5筋に振り、戦型は中飛車と居飛車の対抗形に。対する郷田九段は早い段階で△7七角成(図)と角を交換した。以下▲7七同銀△6四銀と進めた後手の意図は、5筋の歩交換を防ぐこと。4筋ではなく6筋に銀を配置するのが定跡になっている指し方で、攻めと守りのバランスを保っている。こうした角交換型の戦いでは互いに角を手持ちにしているため、スキを見せないことが大切。この後は、後手は玉の広さを、先手は美濃囲いの堅さを生かすような戦いに進むことが多い。展開としては、先手が早くに戦いを起こすか、陣形整備を進めるかで大きく変わってくるだろう。広瀬七段の方針に注目だ。


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