---改めて今期5番勝負で先にカド番を迎え、日程的にも苦しかったと思うんですが
久保「先にカド番を迎えたので厳しい戦いでした。ただ、その試練を楽しもうという気持ちを持ってやっていた。ダブルタイトル戦できつかったですが、幸い気力が充実していたので乗り切れました」
---第5局の終盤戦、△6九と(166手目)の局面など厳しいみたいでしたが
久保「もう少し前から厳しかったんですが、結果が出るまでは全力でやるつもりで逆転を信じてやっていました」
---▲5四銀(167手目)でかなり接近して
久保「最後は寄せ切れるかどうかの勝負になるとは思ったんですが、足りてるかどうかは読み切れていなくて。最後は△8四歩(180手目)が見えたので、時間はなかったですが落ち着いて指せたと思います」
---本局が今年度の最後の対局でした。順位戦でA級に復帰するなど、今期を振り返ってみてどうですか
久保「いい一年を送ることができました。タイトル戦がダブルでいうのは始めてだったので、奪取と防衛という結果で良かったです。二冠として指せるのは自信になると思います」
---この初防衛で九段に昇段しました
久保「やはり段があがるのはうれしいですね」
---それでは次年度への抱負を
久保「自分のテーマである『将棋を楽しむ』ということを続けていきたいと思います」
(凛)