2026年9月 8日 (火)

五番勝負の日程は以下の通りです。

第1局 10月30日(金) 東京都文京区「ホテル椿山荘東京」
第2局 11月10日(火) 神奈川県秦野市「陣屋」
第3局 11月17日(火) 愛知県名古屋市「か茂免」
第4局 12月2日(水) 東京都渋谷区「将棋会館」
第5局 12月14日(月) 東京都渋谷区「将棋会館」


以上で本日のブログ更新を終了します。ご観戦いただき、ありがとうございました。

感想戦終了後、福間香奈女流王座と伊藤沙恵女流四段の記者会見が行われました。

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【挑戦者・伊藤沙恵女流四段】
――五番勝負に向けての意気込みを。
伊藤 今期は負けに近いものが多く、まさか挑戦者になれるとは思っていなかったです。せっかく挑戦することができますので、精いっぱい、全力を尽くして戦いたいと思います。

――今期の女流王座戦で印象に残っている一局は。
伊藤 磯谷祐維女流二段と中七海女流三段の対局は、早い段階でこちらからバランスを崩して、負け寸前のところまでいったので、その2局が印象に残っています。

――(男性棋戦の)王位戦ではリーグ入りが懸かった一番まで勝ち上がった。ここ1年ぐらいの成績、結果についてはどのように捉えているか。
伊藤 リーグ入りを懸けた対局まで指せたのは、実力以外のことが働いたと思っています。ここ1年くらいは内容が不出来な対局もあるので、安定した力を出せるようにしていきたいです。

――今年度の勝利は7割台。その要因については。
伊藤 あまり自分では意識がなく、女流棋士になったときから一局一局、目の前の将棋をまずは頑張ってきたので、それがつながってきたのかなと思います。

――タイトル戦における福間女流王座の印象は。
伊藤 自分とは比べものにならないくらい大一番を戦われている方で、自分の力が出せるように持っていくのが、じょうずなんだろうなと。

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【福間香奈女流王座】
――防衛戦に向けて。
福間 伊藤さんは何でも指しこなされて、独自の指し回しを展開される印象があります。今期の五番勝負は一局一局、力を尽くせるように頑張りたいと思います。

――最近の伊藤女流四段の印象は。
福間 今期の女流王座戦本戦の対局は粘り強く指されて逆転勝ちされていたので、そういったところも含めて好調なんだなと感じております。

――今期は10期目の女流王座のタイトル獲得が懸かる。
福間 一つ節目の年なのかなと感じていますが、自分のいまの力を出しきることに集中できたらなと思っています。

Krm_0350(両対局者に花束が贈呈された)

(書き起こし=玉響、撮影=胡桃)

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■伊藤沙恵女流四段
――本局を振り返って。
伊藤 ずっと分からない将棋だったんですけど玉形の差があるので、一発を食ったら一気に持っていかれるなと、ずっと気にしながら指していました。最後にちょっと変にアヤを作ってしまって。飛車を取るより、先に桂を取って限定させるなど、そういうところもちょっとミスがあったと思うんですけど、ずっと難しい将棋だったなと思います。

――時間で押される展開だった。
伊藤 秒読みになったらしょうがないかなと思って指していました。

――2015年以来の挑戦権の獲得となる。いまの率直な感想は。
伊藤 今期のトーナメントは非常に逆転が多くて、けっこう必敗だった将棋もあったので、本当に運があったなとしかいいようがないですね。今日の将棋も玉が薄かったので気を使いながらの将棋だったんですけど。前局や前々局よりはいい将棋を指したいなと思って臨んだので、その点はよかったかなと思います。

――タイトル戦は1年ぶりの登場となる。
伊藤 本当に挑戦することが難しくて、強豪の方がいっぱいいるので。内容は置いといて、勝ち上がってこれたのは一つよかったなと思います。またタイトル戦でもよい将棋を指さなくてはいけないなと思い、引き締まる思いです。

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■西山朋佳女流四冠
――一局を振り返って。
西山 膠着状態でその中でどう手を作っていくかの勝負だと思いました。こちらから動いていったあたりはあまり成算を持てていなかったので、思わしくなかったのかなと思います。△4五同歩(46手目)だったり自然かと思って指していたんですけど、そのあたりで踏みとどまるべきでした。

――終盤はどのように見ていたか。
西山 こちらにそんなに選択肢がないような気がしていたので、粘りのない展開になってしまいました。

――今期を振り返って。
西山 けっこう1局1局あっという間で、やってくる対局を指していたら挑戦者決定戦というありがたい1局ではあったんですけど。今期もいい経験をさせていただいたと思うので、引き続き頑張りたいと思います。

2026090866_4時刻は14時30分を過ぎ、中盤の勝負どころを迎えました。1図は西山女流四冠が△5四金と上がった局面で、△4五金と△6五金の両狙いがあります。伊藤女流四段は6分ほど考えて、▲3三歩成△同桂▲4四飛と思いきった攻めを決行しました。以下△4四同銀▲5二歩成△同飛▲4三角(2図)と進みます。

2026090873▲4三角が厳しい一着です。飛車が横に逃げると▲5四角成で金得になり、△5一飛と引いても▲5二歩から▲5四角成が実現します。控室には、本局の新聞解説を担当する山川泰熙四段が来訪しており、先手よしの見解を示しています。

Krm_0205(山川四段は継ぎ盤を挟んで検討している)

千駄ヶ谷周辺を散策しました。千駄ヶ谷は、現在の新宿御苑内を水源とした渋谷川上流に位置しており、たくさんの萱(かや)が生えていたこと、それを1日に「千駄の萱」を積むことから「千駄ヶ谷」と名付けられました。なお、駄は馬に積む荷物の重さの単位です。

Krm_0195(本日の千駄ヶ谷は曇天に覆われている)

Krm_0154(ヒューリック将棋会館千駄ヶ谷ビル。1階に将棋会館が入っている)

Krm_0173(鳩森神社の入口)

Krm_0170(富士塚の入口)

Krm_0164(将棋堂)

2026090853昼食休憩明けからパタパタと進みました。図は伊藤女流四段が▲4五桂と跳ねた局面です。本日の対局立会人を務める佐藤義則九段は現局面を見て、△4四角を示しました。以下▲2四飛△5五歩▲4七銀の進行は銀が急所から離れるため、先手を持ってあまり指したくないといいます。実戦も同様の手順に進みました。

Krm_0146(対局立会人を務める佐藤義則九段)