2024年7月19日 (金)

29

戦型は先手中飛車となりました。図の局面で宮澤女流1級が時間を使っています。
本日、東京・将棋会館で対局立会人を務める佐藤義則九段に話を聞くと、△3五同歩か△4五歩の二択とのこと。前例は1局あり、△4五歩▲同銀△3五歩▲3八飛△4四歩▲5六銀△3四金と進んでいました。

009_800

023_800

(宮澤女流1級)

リコー杯第14期女流王座戦本戦(主催・株式会社リコー、特別協力・日本経済新聞社)から、西山朋佳女流三冠-宮澤紗希女流1級戦を中継します。対局は7月19日(金)10時に東京・将棋会館で行われます。持ち時間は各3時間(チェスクロック方式)。切れたら1手60秒の秒読み。先後は振り駒で決められます。

本局の中継は独楽が担当いたします。よろしくお願いいたします。

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/14/joryu_ouza202407190101.html

2024年7月18日 (木)

Dsc_59221 (山根女流三段が厳しく攻めて押し切った)

Dsc_59341 (塚田女流二段)

Dsc_59361

Dsc_59441

Dsc_59511

本局の中継は以上で終了です。ご観戦ありがとうございました。
次回の中継は、明日7月19日(金)の西山朋佳女流三冠-宮澤紗希女流1級戦です。

Joryu_ouza20240718010169

図は13時10分頃の局面です。山根女流三段に、▲1一角という強烈な一手が出ました。これに△1一同玉は、▲4一竜△同銀▲2三香成で後手が勝てません。実戦は角打ちに△3一玉とかわしましたが、以下▲2三香成△同銀▲3三桂で、山根女流三段が着実に相手玉を追いつめています。

Dsc_58991 (山根女流三段)

Dsc_58611 (塚田女流二段)

Dsc_58911 (再開直前の対局室。両者、12時30分過ぎには盤の前に戻っていた)

Dsc_58941 (局面は、山根女流三段がはっきり優勢になっている)

Dsc_59091 (塚田女流二段。粘る順を見いだせるか)

Dsc_59171 (再開の時刻になると、手番の山根女流三段はすぐに▲5五銀と角を取った)

Dsc_59211 (午後の戦いに入る)

Joryu_ouza20240718010162

この局面で山根女流三段が7分使ったところで正午になり、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲山根51分、△塚田1時間8分。昼食の注文は、山根女流三段が「肉豆腐山椒(きのこ)弁当(副菜なし)」(鳩やぐら)、塚田女流二段が「豚しゃぶ(梅しそ)弁当(副菜なし)」(鳩やぐら)。対局は12時40分に再開されます。

Dsc_58861 (昼食休憩時の対局室)

Dsc_58831 (塚田女流二段の側から見た盤面)

Dsc_58881 (山根女流三段は、近くに扇子と懐中時計を置いている)

Dsc_58891 (塚田女流二段のほうは、扇子のみ)

Joryu_ouza20240718010158

図は11時35分頃の局面です。攻め続ける山根女流三段に対して塚田女流二段が強くさばき合いに誘導し、午前中から激しい順に入っています。形勢としては、駒得かつ1五香と2六香が相手玉頭をにらむ好位置につけている山根女流三段がよくなっているでしょうか。現局面では、堂々と▲5六銀と引く手が利く可能性もあります。以下△7七角成▲7一飛△6八馬▲4一飛成の進行は、先手が勝っていてもおかしくありません。

Dsc_58341 (山根女流三段)

Joryu_ouza20240718010137

先手になった山根女流三段が、得意の四間飛車を採用。塚田女流二段は、居飛車穴熊を志向しました。図は10時30分頃の局面です。山根女流三段が7筋で持ち歩を調達したうえで穴熊の端を攻める早い動きを見せて、中盤戦に入っています。

Dsc_58311 (山根女流三段。やや珍しい筋で動いていった)

Dsc_58641 (塚田女流二段。バランスを崩すことなく対応していきたい)