▲宮澤－△頼本戦は、宮澤女流１級の攻勢に頼本女流初段が端攻めで反撃に出ました。穴熊にとって端は急所のため、対応にも細心の注意が求められます。宮澤女流１級は駒を惜しまずに▲９七銀打（67手目）と受けて、手にさせない方針を選びました。端を収めてしまえば怖いところがなくなり、先手のリードがはっきりします。頼本女流初段は嫌みを残して食い下がれるかが勝負です。

▲室谷－△堀戦は堀女流初段が桂得の戦果を挙げました。▲２五歩△同歩▲同桂の仕掛けに対してうまく対応しています。室谷女流三段は４六銀を生かして厚みを築きました。しかしこの▲７八飛に対し、△４四歩が機敏な一着。▲４四同歩△同銀▲４五歩なら△５五銀と出ることができます。厚みを消せば後手のリードが広がりそうです。

（朝の堀女流初段）

（再開後、山田女流四段は５筋の位を取った）

（磯谷女流初段は角をぶつけて手を作りにいった）

（対局再開後の様子）

12時40分、対局が再開されると、宮澤女流１級はチェスクロック用のタブレットが動いたことを確認してから盤上に手を伸ばしました。飛車先の突き捨てでスピードアップを図っています。満を持して決戦を挑みました。

12時40分に対局が再開されました。堀女流初段は２五の桂に手を伸ばし、△２五歩。室谷女流三段もすぐに▲２五同歩と着手しました。

12時、この局面で山田女流四段が５分使って、昼食休憩に入りました。消費時間は▲山田１時間１分、△磯谷55分。昼食注文は山田女流四段がなし、磯谷女流初段が「わかめうどん」（ほそ島や）。対局は12時40分から再開されます。

（昼食休憩時の銀沙）

（現局面）

12時、この局面で堀女流初段が13分使って昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は、▲室谷39分、△堀１時間20分。昼食の注文は、室谷女流三段が「日替わりカレー」（rico curry）。本日の日替わりカレーは「チキンと茄子の夏カレー」です。堀女流初段の注文はありませんでした。対局は12時40分から再開されます。

（昼食休憩中の香雲）

（堀女流初段から見た盤面。桂得が確定しているので後手よしの形勢だ）

12時、宮澤女流１級が約９分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲宮澤女流１級１時間12分、△頼本女流初段46分。昼食は宮澤女流１級が炒飯（紫金飯店）、頼本女流初段は注文なし。対局は12時40分に再開されます。

現状は玉側でも飛車側でも先手が優位を築いています。後手は銀の動きと金の動きで手損した結果、両サイドでの立ち後れにつながりました。本格的な戦いはこれからですが、先手が作戦勝ちであることは間違いありません。

▲山田久－△磯谷祐戦は、磯谷女流初段が先に仕掛けました。▲６五同歩は△８六歩▲同歩△同飛▲同銀△８八角成で後手がよくなります。山田女流四段は▲７八金と上がって局面を収めにいきました。

現在は小康状態になり、互いに陣形を再整備しています。形勢は互角です。山田女流四段は手厚い陣形に組めれば、後手の動きを逆用した格好になります。

▲室谷－△堀戦は室谷女流三段が三間飛車に振って対抗形になりました。角交換振り飛車の可能性もありましたが、上図で▲６六歩と止めてオーソドックスな形に。△６四歩を見てかもしれません。

11時ごろ、室谷女流三段が２筋から動いていきました。△２五同歩▲同桂△２四角に▲６五歩と動いていくのだと思われます。

（朝の室谷女流三段）