2023年12月11日 (月)

おはようございます。本日の千駄ヶ谷は曇り。いまにも雨が降り出しそうな雰囲気です。

10:00 対局開始、午前のおやつ
12:00 昼食休憩
13:00 対局再開
14:30 午後のおやつ

Dsc_7427001(本日の千駄ヶ谷は曇り)

里見香奈女流王座に加藤桃子女流四段が挑戦するリコー杯第13期女流王座戦五番勝負。第3局を終えて里見女流王座が2勝1敗でリードしています。第4局は12月11日(月)10時から東京・将棋会館「特別対局室」で行われます。
持ち時間は各3時間。対局開始は10時。昼食休憩は12時から13時。本局の先手は加藤女流四段です。立会人は藤井猛九段、記録係は脇田菜々子女流初段。日本経済新聞の観戦記は馬上勇人さんが執筆します。
本局の棋譜中継は睡蓮、ブログを琵琶が担当します。よろしくお願いいたします。

【主催=株式会社リコー】
https://www.ricoh.co.jp/

【特別協力=日本経済新聞社】
https://www.nikkei.com/

【棋譜中継】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/13/joryu_ouza202312110101.html

Dsc_7423(本日の将棋会館)

2023年12月 5日 (火)

以上で本局の中継を終わります。
ご観戦いただきまして、ありがとうございました。

【加藤女流四段が勝ち1勝2敗に|日本経済新聞】
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD055TB0V01C23A2000000/

Dsc_9068(解説会場から先に戻った里見女流王座。肩を落としていた)

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Dsc_9297(16時34分、感想戦が終了した)

Dsc_9034(感想戦の前に解説会場へ。本局を振り返った)

Dsc_9000(里見女流王座)

里見「じっとしていては自信がなくて、▲5五歩(35手目)は勝負手気味にいったんですけど、3九玉型で囲いがちょっと……。▲8三歩(53手目)は余計だった気がします。本譜の順を選ぶなら▲8三歩は指さないほうがよかったです。次局はしっかり調整して頑張っていきたいと思います」

Dsc_9065(加藤女流四段)

加藤「飛車成りからの強襲(39手目▲5三飛成)はあまり読めていませんでした。本当に形勢判断がわからなくて。丁寧に手を入れるとしがみつかれてしまうと思ったので、攻め合いを選びました。(70手目△3三桂について)△4七竜から寄せる筋を常に考えていたので、それを含みに3三桂とコラボできたらなと思っていました。天童ホテルの食事はおいしくて、とても素敵なおもてなしをいただきました。ここで対局できて光栄です。一局でも多く指せることはうれしいことなので、次局も頑張りたいと思います」

Dsc_8970(加藤女流四段の快勝だった)

――本局を振り返って。

加藤 相手の手に乗って指すような将棋だったと思います。

――形勢について。

加藤 形勢判断がよくわからないというか、余せるような気もしましたし、私の計算が狂っている可能性もあるしで、あまり形勢判断をしないようにしていました。ただ、私の指す手は限られていて、わかりやすかったように思います。

――どこで勝ちを意識したか。

加藤 △4七竜(80手目)と切ったところで寄せが見えたので、そこですね。

――1勝を返した心境と次局に向けての抱負。

加藤 ストレートで終わらなくてよかったという安堵感と、もう一局指せる喜びがあります。次局も伸び伸びと指せたらいいなと思います。

Dsc_8951(敗れた里見女流王座)

――本局を振り返って。

里見 斬り合いになったんですけど、じっとしていても自信がなくていったところはありました。でも守りの桂で攻め合っているので……。

――次局に向けての抱負。

里見 集中して頑張りたいと思います。

Dsc_8956(終局直後の様子)

20231205a

▲里見-△加藤桃戦は88手で加藤女流四段が勝ちました。終局時刻は15時48分。消費時間は▲里見2時間55分、△加藤1時間15分。加藤女流四段が勝ってシリーズ成績を1勝2敗としました。第4局は11日(月)に「東京・将棋会館」で行われます。

20231205_088先手玉は△2八銀以下の詰めろ。▲2八銀や▲3八銀は△3七銀で押し切られます。後手玉は穴熊で頓死筋もありません。後手勝勢になりました。里見女流王座は残り23分。

20231205_074ここ数手は先手が盛り返しそうな雰囲気もありましたが、図の△8四角が好手。53手目▲8三歩をとがめる形になりました。図で▲2八玉には△4七竜があり、以下▲同銀は△3七金▲同玉△2五桂から詰みがあります。加藤女流四段はこの筋を見越して、少し前に△3一歩から△3三桂の受けを選んだようです。控室の検討を上回る読みでした。▲7五桂には△3二金が冷静な手です。

Dsc_8760(加藤女流四段が優勢になった)

20231205_057先手が4二に銀を打ち込んで1図。しかし、この攻めだと、少し前に▲8三歩△9二飛を入れた意味はあまりありません。本譜は先手の本意ではなかったかもしれません。実戦は△4二同角▲同と△同金▲同金△同飛▲3一角△4一金▲4二角成△同金▲8二飛と進んで2図。

20231205_0672図から△3三銀打で後手優勢の評判でした。ただ、実戦で指されたのは△3一歩。5五角の利きが通っているので怖いところもあります。この先もまだ山があるかもしれません。

Dsc_8670(加藤女流四段は逃げきれるか)

14時30分、午後のおやつになりました。
里見女流王座 フルーツ盛り合わせ、アイスティー、ラ・フランスジュース
加藤女流四段 ラ・フランスのケーキ、アイスティー、ラ・フランスジュース

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