第4局は12月11日、東京・将棋会館で対局
里見香奈女流王座に加藤桃子女流四段が挑戦するリコー杯第13期女流王座戦五番勝負。第3局を終えて里見女流王座が2勝1敗でリードしています。第4局は12月11日(月)10時から東京・将棋会館「特別対局室」で行われます。
持ち時間は各3時間。対局開始は10時。昼食休憩は12時から13時。本局の先手は加藤女流四段です。立会人は藤井猛九段、記録係は脇田菜々子女流初段。日本経済新聞の観戦記は馬上勇人さんが執筆します。
本局の棋譜中継は睡蓮、ブログを琵琶が担当します。よろしくお願いいたします。
【主催=株式会社リコー】
https://www.ricoh.co.jp/
【特別協力=日本経済新聞社】
https://www.nikkei.com/
【棋譜中継】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/13/joryu_ouza202312110101.html
感想戦
以上で本局の中継を終わります。
ご観戦いただきまして、ありがとうございました。
【加藤女流四段が勝ち1勝2敗に|日本経済新聞】
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD055TB0V01C23A2000000/
解説会場へ
里見「じっとしていては自信がなくて、▲5五歩(35手目)は勝負手気味にいったんですけど、3九玉型で囲いがちょっと……。▲8三歩(53手目)は余計だった気がします。本譜の順を選ぶなら▲8三歩は指さないほうがよかったです。次局はしっかり調整して頑張っていきたいと思います」
加藤「飛車成りからの強襲(39手目▲5三飛成)はあまり読めていませんでした。本当に形勢判断がわからなくて。丁寧に手を入れるとしがみつかれてしまうと思ったので、攻め合いを選びました。(70手目△3三桂について)△4七竜から寄せる筋を常に考えていたので、それを含みに3三桂とコラボできたらなと思っていました。天童ホテルの食事はおいしくて、とても素敵なおもてなしをいただきました。ここで対局できて光栄です。一局でも多く指せることはうれしいことなので、次局も頑張りたいと思います」
終局直後
加藤 相手の手に乗って指すような将棋だったと思います。
――形勢について。
加藤 形勢判断がよくわからないというか、余せるような気もしましたし、私の計算が狂っている可能性もあるしで、あまり形勢判断をしないようにしていました。ただ、私の指す手は限られていて、わかりやすかったように思います。
――どこで勝ちを意識したか。
加藤 △4七竜(80手目)と切ったところで寄せが見えたので、そこですね。
――1勝を返した心境と次局に向けての抱負。
加藤 ストレートで終わらなくてよかったという安堵感と、もう一局指せる喜びがあります。次局も伸び伸びと指せたらいいなと思います。
――本局を振り返って。
里見 斬り合いになったんですけど、じっとしていても自信がなくていったところはありました。でも守りの桂で攻め合っているので……。
――次局に向けての抱負。
里見 集中して頑張りたいと思います。
加藤女流四段が制す
▲里見-△加藤桃戦は88手で加藤女流四段が勝ちました。終局時刻は15時48分。消費時間は▲里見2時間55分、△加藤1時間15分。加藤女流四段が勝ってシリーズ成績を1勝2敗としました。第4局は11日(月)に「東京・将棋会館」で行われます。
後手勝勢
先手玉は△2八銀以下の詰めろ。▲2八銀や▲3八銀は△3七銀で押し切られます。後手玉は穴熊で頓死筋もありません。後手勝勢になりました。里見女流王座は残り23分。