2021年7月21日 (水)

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上田女流四段が室谷女流三段に勝ち、2回戦進出を決めました。終局時刻は15時31分。消費時間は▲室谷女流三段2時間13分、△上田女流四段2時間37分。上田女流四段が巧みな駒さばきでリードを奪い、緩急自在の指し回しで攻めをつなげて押し切りました。次は里見香奈女流四冠とベスト4進出を争います。

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大決戦に進んで室谷女流三段の桂得になりましたが、駒の働きに差があり、上田女流四段がリードを奪っています。攻め駒不足で苦しい室谷女流三段ですが、▲7一竜(75手目)で決断を迫りました。勢いは△3九角成と踏み込みたいのですが、角を渡すと▲3三桂~▲3二角という攻め筋が生じます。上田女流四段としてはできるだけリスクを抑えた順を探したいところです。

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上田女流四段は7筋から反発して桂を活用することに成功し、金銀も集結させて不満のない陣形を作り上げました。室谷女流三段がどう対抗するかが焦点でしたが、強気の対応で攻めを誘っています。追われた角を▲4八角(57手目)と引き、△7七歩成には▲7五歩の切り返しを狙いました。ただ、歩切れになるので以下△5四飛とぶつけられると決戦は避けられません。先手としては穏やかに受ける順もあっただけに、あえて際どい順を選んだといえます。

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12時、上田女流四段の手番で昼食休憩に入りました。消費時間は▲室谷女流三段1時間0分、△上田女流四段58分。昼食は上田女流四段がにぎり並(千寿司)をシャリ少なめで、室谷女流三段が豚しゃぶ梅しそだれ弁当(鳩やぐら)をご飯半分でそれぞれ注文しています。対局は12時40分に再開されます。

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戦型は室谷女流三段の先手版ゴキゲン中飛車、上田女流四段の居飛車で対抗形に進みました。室谷女流三段は今期の一次予選でも同じ中飛車を指していますが、美濃囲いで素早く攻める方針でした。本局は互いにがっちり組み合う相穴熊。重厚な戦いになりそうです。

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第11期リコー杯女流王座戦本戦から、上田初美女流四段と室谷由紀女流三段の一戦を中継します。里見香奈女流四冠の待つ2回戦に進むのはどちらでしょうか。対局は7月21日(水)、東京・将棋会館で10時開始。持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)、使いきると1手60秒の秒読み。本局は自動記録(HEROZ Kishin Eye)による採譜。先後は振り駒で決定します。

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2021年7月16日 (金)

Dsc_0117(山根女流二段は終盤力を生かして2期連続のベスト8進出)

Dsc_0120001_2(敗れた小高女流初段。チャンスはありそうだった)

Dsc_0121(感想戦の様子。小声で意見が交わされていた)

以上で本日の中継を終了します。ご観戦いただきありがとうございました。

次回の中継は7月21日(水)です。1回戦最後の対局、上田初美女流四段-室谷由紀女流三段戦が行われます。どうぞお楽しみに。