2020年12月14日 (月)

11時25分ごろの控室の様子です。阿久津八段と日経新聞観戦記を務める野月浩貴八段が継ぎ盤で検討しています。形勢はいい勝負のようですが、後手の西山女流王座側を持ってみたいという声がありました。

Dsc_0219 (ふたりは屈託なく意見を交わしている)

2020121410 戦型は第1局、第3局、第4局に続いて相振り飛車となりました。先手中飛車、後手三間飛車は第3局の進行と似ています。

2020121445 10時45分の局面です。両者とも想定範囲なのか非常に指し手が早いです。先手陣は金無双が1マスずれたような囲いですが、里見香女流四冠は多用している構えです。

Dsc_0200 (朝の里見香女流四冠)

西山女流王座の振り歩先で振り駒が行われ、結果はと金が4枚。里見香女流四冠の先手で対局が開始されました。

Dsc_0207_3 (対局開始の一礼)
Dsc_0210001_2 (里見香女流四冠の初手は▲5六歩。中飛車宣言だ)Dsc_0213002_2 (西山女流王座は△3四歩と返した)
Dsc_0215_2 (3手目は▲5八飛。早いペースで指し手が進んでいる)

Dsc_0168_4 (9時36分、西山女流王座が先に入室)Dsc_0174_3

Dsc_0176_2 (9時48分、里見香女流四冠も到着した)Dsc_0179_2 (両者が向き合う。中央は対局立会人の阿久津八段)Dsc_0195_2 (振り駒の様子。記録係の野田澤女流初段が務めた)Dsc_0205_2


2020年12月13日 (日)

西山朋佳女流王座に里見香奈女流四冠が挑戦する第10期リコー杯女流王座五番勝負はついに最終局を迎えます。ここまで西山女流王座から見て○●●○の2勝2敗。対局場は東京・将棋会館「特別対局室」。対局開始は10時、持ち時間は各3時間です。昼食休憩は12時から13時。最終局となり先後は振り駒で決定します。西山女流王座が勝てば初防衛となります。里見香女流四冠が勝てば通算5期目獲得となり、クイーン王座の称号を得ます。
対局立会人は阿久津主税八段、記録係は野田澤彩乃女流初段が務めます。リコー公式YouTubeチャンネルにおけるダイジェスト番組、日本経済新聞解説担当は上村亘五段が務めます。
本局の中継は棋譜コメントを牛蒡、ブログを生姜が担当いたします。よろしくお願いいたします。

【リコー】
http://www.ricoh.co.jp/

【リコー公式YouTubeチャンネル:第10期リコー杯女流王座戦第5局 (22時開始予定)】
https://www.youtube.com/watch?v=NYECqIMSLV4

【日本経済新聞社】
https://www.nikkei.com/

【棋譜中継ページ】

http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/10/joryu_ouza202012140101.htmlDsc_0167

(朝の特別対局室)

2020年12月 9日 (水)

Photo_38(西山女流王座は逆転でカド番をしのいだ)

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Photo_40 (里見香女流四冠は優位に立っていたが、決めきれず)Photo_41

Photo_42(感想戦は30分ほど行われた)

終局直後、インタビューが行われました。
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【西山女流王座のインタビュー】

――一局を振り返っていかがでしたか。
西山女流王座 難しい将棋でしたが穴熊に囲われてしまって。陣形差が出てくると思って動きましたが、強引気味な仕掛けをすることになってしまいました。
――途中、控室では千日手かといわれていましたが
西山女流王座 間合いをはかっているつもりだったので、千日手のつもりはありませんでした。
――最後はどこで勝ちになったと思いましたか。
西山女流王座 ▲9五香と打って、受けがないのではと。
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【里見香女流四冠のインタビュー】

――一局を振り返っていかがでしたか。
里見女流四冠 途中少し指せていると思いましたが……終盤、▲7四銀打と打たれて苦しくしたように思います。

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20201209a_3西山女流王座が第4局を制し、カド番をしのぎました。後手玉は△7三同桂▲9三金△8一玉▲9二金△7一玉▲6二成桂までの詰み。終局時刻は17時56分。消費時間は▲西山女流王座2時間53分、△里見女流四冠2時間59分。第5局は12月14日(月)、東京・将棋会館で行われます。

20201209g 西山女流王座の攻めが止まらず、一気に後手玉を寄り形に追い込みました。先手玉も妙に安全で、逆転模様と見られています。