2019年8月17日 (土)

Photo_23(勝った伊藤女流三段は本戦準決勝に進出。次は岩根忍女流三段と対戦する)Photo_24 (敗れた渡部女流三段。「作りが悪かったです」と振り返る)Photo_25(感想戦)Photo_26(一礼して終了)

以上で本局の中継は終了となります。ご観戦いただきまして、ありがとうございました。次回の中継は8月20日(火)の中井広恵女流六段-加藤桃子女流三段戦です。お楽しみに。

20190817a_2 図は14時20分頃の局面。伊藤女流三段は7五銀を中心に8、7、6筋を攻めていきます。次の△7七銀成や△6七歩成からの確実な攻めがあり、後手が優勢になったと見て間違いないでしょう。

Photo_21(伊藤女流三段が好調に攻めて優位に立った)

Photo_22 (渡部女流三段は巻き返せるか)

20190817e前記事の局面から渡部女流三段は36分の長考の末、▲7四歩と打ちました。手順に△6五桂と跳ねさせる強気の一着です。実戦も△6五桂▲7三歩成△8一飛と進みました(2図)。20190817f

と金ができたのは大きいですが、もはや7七銀を逃げている余裕はなく、いずれは取られてしまう形。このあとは7三とがどれだけ働くかがポイントになるでしょうか。

20190817c図は13時過ぎの局面。直前に△6五歩▲同歩の突き捨てを入れて△7三桂を活用したところです。3三角が攻めに使えていませんが、伊藤女流三段は飛車銀桂の3枚で先手陣を切り崩しにかかっており、次の△6五桂が実現すれば一気にペースを握れそうです。渡部女流三段は30分以上考えていますが、どう迎え撃つでしょうか。

Photo_19(伊藤女流三段は後手番ながら、先攻する展開に持ち込んだ)

Photo_20(渡部女流三段はしばらくは受けに回ることになるか)

12時40分、対局が再開されました。Photo_15(両者は12時30分には席に戻っていた)Photo_16(渡部女流三段は鈴木女流二段の「時間になりました」の声に小さく「はい」と返し、▲3七桂を着手)
Photo_17
(伊藤女流三段は▲3七桂を見て考え込む)Photo_18(午後の戦いが始まった)

20190817b 12時、図の局面で渡部女流三段が10分使って昼食休憩に入りました。消費時間は、▲渡部女流三段57分、△伊藤女流三段1時間1分。昼食の注文は渡部女流三段が豚しゃぶ弁当(鳩やぐら)、伊藤女流三段の注文はありませんでした。対局は12時40分から再開されます。Photo_12(実際の盤面)Photo_11(本日、大広間では本局のみが行われている)Photo_14(タブレットには残り時間が表示される。下のほうには再開までの時刻も)

※この記事の写真はリコー社の一眼レフカメラ「PENTAX K-3」で撮影しています。

20190817a 図は11時頃の局面。力戦模様の相居飛車となりました。渡部女流三段は腰掛け銀に構え、機を見て4筋から動く構えでしょうか。伊藤女流三段も金銀を集めて手厚い陣形を築き、迎え撃つ態勢を整えています。まだしばらくは駒組みが続きそうです。