第9期リコー杯女流王座戦は二次予選を終えて16人の代表が出そろい、いよいよ本戦トーナメントが開幕します。本トーナメントの勝ち抜き者が里見香奈女流王座に挑戦します。開幕を飾るのは西山朋佳女王-清水市代女流六段戦(東京・将棋会館)と水町みゆ女流1級-藤井奈々女流1級戦(関西将棋会館)です。
対局は10時開始。持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)、使い切ると一手60秒未満で着手します。先後は振り駒で決定します。
【時間計測方式変更のお知らせ】
リコー杯女流王座戦では、第8期まで本戦の時間計測方式を1分未満を切り捨てるストップウォッチ方式で行っておりましたが、第9期より切り捨てを行わないチェスクロック方式に変更いたします。なお、タイトル戦五番勝負についてはストップウォッチ方式を継続いたします。
【リコー将棋 AI棋譜記録システム 実証実験】
第9期リコー杯女流王座戦本戦トーナメントでは、一部の対局で棋譜を自動的に生成する「リコー将棋AI棋譜記録システム」の実証実験を行います。詳しくは以下のページをご覧ください。
・日本将棋連盟とリコーが「リコー将棋 AI棋譜記録システム」を共同開発(日本将棋連盟HP)
https://www.shogi.or.jp/news/2019/06/_ai.html
中継は関西対局を虹、東京対局を八雲が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。





この局面で伊奈川女流初段が投了しました。終局時刻は16時39分。消費時間は、▲伊奈川3時間0分、△鈴木2時間47分。
いよいよ先手玉が危なくなってきました。後手からは△7七銀打や△8六歩が厳しく、先手からは迫り方も、受け方も難しいです。後手が勝ちの流れでしょう。


後手は飛車を渡したものの、中段、4四に玉を持っていくことで安定させました。後手がうまく指しているように見えます。
昼食休憩明けからは、後手が攻める流れになりました。特に後手が図の△7六飛としたことで、より激しくなりそうな雰囲気です。この7六飛はもう後手陣に戻ることはできず、▲7七歩または▲7七香には飛車を渡しての攻め合いが予想されます。そうなると後手陣も飛車に弱い陣形なので、収まりがつかなくなりそうです。







