13時30分頃、石本女流初段が３筋から動きましたが、この▲２六飛が冷静な対応で先手ペースになったのではと、中継室の遠山雄亮六段と奨励会員は話しています。以下△４五歩には（１）▲同歩と取り、△７七角成▲同銀で手順に先手陣がまとまるのが大きいようです。ほかには（２）▲２四歩も有力と見られています。

和田女流初段が先にポイントを上げたようだ。

※この記事の写真は、リコーイメージング株式会社のPENTAX K-3 で撮影しました。

▲中村真－△清水戦は互いに強く踏み込んで、一気に終盤戦の様相を呈してきました。現状は後手が右の桂を綺麗にさばいて先手陣の急所に迫っている形です。ただ、先手も端から猛然と反撃に出て予断を許さない局面になっています。ここ数手が勝負どころになりそうです。

石本女流初段が午前に積極的な動きを見せましたが、午後に入って局面は落ち着いてきました。いま後手が△２二飛と回ったところ。先手からの仕掛けを防いでおり、じっくりした流れが続きそうです。

12時35分頃の対局室。すでに両者とも戻っていた

再開後、和田女流初段は▲８七歩を着手。自陣のキズを消す渋い歩打ちだ

▲８七歩に石本女流初段はどう応じるか

午後の戦いが始まった

※この記事の写真は、リコーイメージング株式会社のPENTAX K-3 で撮影しました。

再開時刻の10分ほど前に両者は盤の前に戻っていた。

中村女流三段は前傾姿勢を強めて考えていた。

再開が告げられたが、清水女流六段は考えている。

12時、図の局面で和田女流初段が17分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲和田女流初段１時間15分、△石本女流初段44分。昼食の注文は和田女流初段が冷やしむじなそば（ほそ島や）、石本女流初段の注文はありませんでした。対局は12時40分に再開されます。

実際の盤面

タブレットには残り時間が表示されている

昼食休憩時の「雲鶴」

12時、図の局面で清水女流六段が９分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲中村、△清水。昼食の注文は中村女流三段が「冷やし担々麺（麺少なめ）」（紫金飯店）、清水女流六段は注文ありません。対局は12時40分に再開します。

休憩中の対局室。

休憩時の盤面（手前が先手）。

※この記事の写真は、リコーイメージング株式会社のPENTAX K-3 で撮影しました。

10時45分頃の局面。ここまでの消費時間は▲中村17分、△清水25分。
先手の四間飛車に対して、後手は角道を開けずに△３一角から急戦を狙う「鳥刺し」の作戦を見せました。対して中村女流三段は▲６五歩と突いて後手の銀出を阻止。それを見た清水女流六段は△４四銀と出てから△８六歩と仕掛けて開戦しています。

開始前の和田女流初段

石本女流初段

振り駒の結果は「歩」が３枚で和田女流初段の先手番に

和田女流初段は本局に勝てば初の本戦入りとなる

石本女流初段はプロになってからはまだ本戦入りがないが、アマ時代に２回の本戦入りがある

定刻通りに対局開始

９時55分頃、両者が揃って駒並べが始まった。

清水市代女流六段。

中村真梨花女流三段。

振り駒は「と金」が４枚で中村女流三段の先手番に。

対局開始が告げられると、中村女流三段はさっと▲７六歩を着手。

清水女流六段は一呼吸置いてから△８四歩と応じた。