先手の里見女流初段は中飛車を選択しました。後手の竹俣女流初段は角道を止めたまま美濃囲いに。両者とも得意の形といえそうです。
対局開始
将棋プレミアム
本局の模様は囲碁・将棋チャンネル内の将棋プレミアムで放送されます。
配信日時:2018年6月7日 (木) 9時50分配信開始(10時対局開始)
対局場所:東京・将棋会館「銀沙」
実況解説:13時開始
解説者:佐々木大地四段
聞き手:飯野 愛女流初段
竹俣紅女流初段-里見咲紀女流初段戦
6月7日(木)は、第8期リコー杯女流王座戦二次予選の竹俣紅女流初段-里見咲紀女流初段戦をお送りします。対局場所は東京・将棋会館。持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)。両者は初顔合わせです。
【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/8/joryu_ouza201806070101.html
【第8期リコー杯女流王座戦二次予選】
https://www.shogi.or.jp/match/jo_ouza/8/nizi.html
本局の中継は生姜が担当します。どうぞよろしくお願いいたします。
※写真の撮影には、リコーイメージング株式会社のPENTAX K-3 を使用しております。
藤井女流2級インタビュー
本戦進出、ならびに女流2級昇級を決めた藤井新女流2級にインタビューしました。
――本局を振り返って。勝負どころを教えてください
藤井 △5五歩(36手目)と仕掛けたところは、ほかにもいろいろな手があったと思うのですが、自分としては黙ってゆっくりした展開はよくならないと思っていきました。感想戦でも出てきたとおり、結果的に無茶をしてしまったかなあという印象です。本譜は思ったよりも攻めがつながったので、びっくりしています。
――本戦進出が決まりました。感想と意気込みをお願いします
藤井 アマチュアのときにリコー杯に出させていただいたときは、一次予選で負けて帰ることしかできませんでした。いま、二次予選が初めてのうえに勝ったこと、対局があることはうれしいです。序盤をもっと修正して、次も頑張りたいと思います。
――ファンの方々に向けて
藤井 2017年は7連敗でスタートしたので、皆様にいろいろハラハラドキドキ、明らかにハラハラさせてしまいました。自分にとって、いまの状態は本当に信じられない奇跡のような気がするので、気を引き締めてこれからも頑張っていけたらなと思います。
――女流2級昇級を果たしました
藤井 ずっとひとりではここまで来られませんでした。いろいろな方々に本当に支えていただきました。『人の間に生きるから人間て書くんだよ』のような言葉がありますが、そのとおりだったんだなというくらい多くの方々に支えていただけました。変わらずにこれからもお世話になると思いますが、頑張っていきたいと思います。
以上で本日の中継を終わります。次の二次予選の対局は明日、東京・将棋会館で行われる竹俣紅女流初段-里見咲紀女流初段戦です。本日はご観戦くださいましてありがとうございました。
感想戦
藤井新女流2級が二次予選突破第1号に
106手で藤井女流3級の勝ちとなりました。終局時刻は15時39分。消費時間は▲中澤3時間0分、△藤井1時間55分(チェスクロック使用)。この勝利によって藤井女流3級は女流2級に昇級です。
明快な決め手
▲4二同角成なら後手玉が詰まない形になり、△8八飛▲9七玉△8九飛成と迫って後手の勝ちになります。藤井女流3級が勝ちに大きく近づきました。
大詰め
中澤女流初段は▲5三角と打って手番を渡しました。△8八飛▲9七玉△8九飛成とされたときに後手玉の詰みが見つかっていません。果たして、藤井女流3級は逃げきることができるでしょうか。
後手の攻めがつながったか
△5五歩▲5七歩の交換が入り、先手から攻防に▲5五角と打つ手が消えました。後手の攻めは3枚ながら、振りほどくのは容易でないようです。先手は▲9八玉で耐えるかどうか。