対局開始
二次予選 上田-磯谷戦
第8期リコー杯女流王座戦は二次予選が進行中です。6月12日(火)は、上田初美女流四段-磯谷祐維奨励会員の一戦をお送りします。
対局は、東京・将棋会館「雲鶴」で10時開始です。持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)で、使いきると1手60秒未満の秒読み。先後は振り駒で決定します。
【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/8/joryu_ouza201806120101.html
本局の中継は武蔵が担当します。
どうぞよろしくお願いいたします。
※写真の撮影には、リコーイメージング株式会社のPENTAX K-3 を使用しております。
村田女流二段への勝利者インタビュー
── 本日の一局を振り返って。
村田 谷口さんは、いろんな戦法を指しこなすので、どのような戦型になるか分からなかったのですが、3手目▲1六歩で、こちらの穴熊を尋ねられたので、今回は△1四歩と受けて本譜の作戦を選ぼうと思いました。途中は探り探りで時間を使いながら攻めていたのですが、昼食休憩(41手目▲5九角)の局面は、かなり難しいと感じていました。ゆっくりしていると相手の形がよくなるので△2四歩(42手目)と反発して、そこからはこちらが攻める展開になりましたが、切れたら負けだなと思って指していました。本譜△1九角成▲同玉△1七桂成のあとの△4五香(72手目)が見えて、最後はなんとか攻めが通ったかなと思います。
── 本局の勝利で、初の本戦進出です。
村田 逆転負けで悔しい思いをすることも多かったので、ようやく抜けることができたという思いです。まだ本戦で誰と当たるか分かりませんが、一局一局を大事に、自分らしい将棋が指せたらと思います。
── 現在、女流棋士会の副会長としても頑張っておられますが、将棋ファンの皆さまにメッセージを。
村田 4月までビギナーズセミナーのレギュラー講師をやらせていただいたのですが、藤井(聡太七段)先生の話題性もあってか、女性の方が増えた印象です。女性が増えるとさらに女性が入りやすくなりますし、より活性化が生まれるので、すごく嬉しく思っています。インターネット中継を通して、もっと女流棋士の将棋を注目してもらえるように、そしていままで見てくださっていた方にもより楽しんでもらえるように、これからも頑張りたいと思います。
以上で本日の中継を終了いたします。次回の中継は明日6月12日(火)、上田初美女流四段-磯谷祐維奨励会員戦をお送りします。本日はご観戦ありがとうございました。
感想戦
終局直後
村田女流二段が初の本戦進出
二次予選▲谷口-△村田戦は、82手で村田女流二段が勝ちました。終局時刻は16時15分。消費時間は▲谷口女流二段2時間44分、△村田女流二段2時間49分(チェスクロック使用)。村田女流二段は初の本戦進出が決まりました。