2018年6月12日 (火)

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▲磯谷-△上田戦は136手までで、上田女流四段の勝ちとなりました。勝った上田女流四段は決勝トーナメント進出を決めました。終局時間は16時19分で、消費時間は▲磯谷3時間0分、△上田2時間31分(チェスクロック使用)。

(武蔵)

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上田女流四段が踏み込みました。△6七歩を(1)▲同歩なら△5九竜で受けが難しいです。(2)▲6七同銀も△同飛成▲同歩△5九飛成▲3二飛△6二歩▲3五飛成△6九竜で、後手玉に詰みはなく、先手玉は受けにくそうです。

Joryu_ouza201806120101103飛車切りから自陣に金を打ちつけ、粘りの姿勢を見せている磯谷7級。後手持ちの形勢ではあるものの、自玉を固めて相手に決め手を与えません。
Imgp8843(やや苦しい局面を迎えている磯谷7級。粘りが功を奏す展開になるか)

※写真の撮影には、リコーイメージング株式会社のPENTAX K-3 を使用しております。

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上田女流四段は△3五角と飛び出しました。急所の飛び出しで一気に後手がよくなったのでは、といわれています。次の△6八歩が厳しい一着。▲7九金なら△同竜▲同玉△6九歩成▲8八玉△7九角成以下、一気に先手玉が詰んでしまいます。
Imgp8846(鋭い切り返しを見せた上田女流四段)

Joryu_ouza20180612010176△3七歩成に対して、磯谷7級は▲2三と、と攻め合いました。以下、△4七と▲2四と△3八飛成▲4七金△同竜▲3三と、と進んでいます。互いに一歩も譲らない攻め合いで、いよいよ終盤戦の入り口が近づいています。

Imgp8833(一気に激しい流れになった)

※写真の撮影には、リコーイメージング株式会社のPENTAX K-3 を使用しております。

Joryu_ouza2018061201016013時50分頃の局面です。中継室には千葉幸生七段が来訪していて、現局面を見て「後手が指しやすい」という形勢判断をしました。
桂得なのが大きく、先手の攻めを受け止めやすいということです。千葉七段はここから、▲6五歩△同歩▲5四銀を指摘しました。△6六桂のキズが生じますが、▲4三銀成と攻め合ってどうかという読みです。
Imgp8853(中継室の千葉七段)

※写真の撮影には、リコーイメージング株式会社のPENTAX K-3 を使用しております。

Joryu_ouza20180612010146上田女流四段はじっと△2五歩と突きました。次の狙いは△2四銀から先手の飛車を圧迫することにありそうです。対する磯谷7級は▲2五同桂と応じました。△2四銀や△2四歩で桂は取られそうですが、代わりに飛車の動きをスムーズにできています。実戦は▲2五同桂△2四歩▲3七銀△2五歩▲4六銀と進みました。後手の桂得に対し、先手はもりもりと銀を繰り上がりました。3筋の攻防が続きます。
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Img_8822(巧みな動きで桂得を果たした)

※写真の撮影には、リコーイメージング株式会社のPENTAX K-3 を使用しております。

12時40分に対局が再開されました。
Imgp8830(昼食休憩時の局面、△3二飛まで)
Imgp8844(磯谷7級は昼食を早めに済ませ、対局室に戻っていた)
Imgp8831(両者の残り時間)

Imgp8851(上田が着座すると、すぐに再開の声がかかった)
Imgp8848(対局再開時の両者)

※写真の撮影には、リコーイメージング株式会社のPENTAX K-3 を使用しております。

Joryu_ouza20180612010136 12時、この局面で昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲磯谷1時間7分、△上田49分。昼食の注文は、上田女流四段がみろく庵の玉子ぞうすい、磯谷7級がほそ島やのきつねうどん。対局再開は12時40分です。
Imgp8715(上田女流四段が注文した玉子ぞうすい)
Imgp8826(磯谷7級が注文したきつねうどん)

※写真の撮影には、リコーイメージング株式会社のPENTAX K-3 を使用しております。

Joryu_ouza2018061201012611時頃、上田女流四段が△4五銀と動きました。3六と5六の歩を狙った一着で、先手は両方を受けるのは難しそうです。この前の手で磯谷7級は▲3六歩と突いており、あえて△4五銀を呼び込んだともいえそうです。

Img_8812(朝の上田女流四段)