60手目の局面から▲７五歩△６四銀▲７四歩△５六歩（図）と進んだ。これは昼食休憩前の△６五歩とは激しさがけた違い。本格的な戦闘に入りそうだ。
2014年8月 6日 (水)
先手長考
先手は６八角を４八の地点に転回した。自陣上部の受けに活用する狙いだ。対して後手は５筋の歩もぶつけて攻めを狙った。数手前に△４二金右を入れたので、５三銀も攻めに使いやすくなっている。図の局面で香川女流王将が長考している。
（天井カメラの映像。両者とも前傾姿勢が深くなっている）
盛夏
本日、東京の予想最高気温は36度。日差しも強く、道をゆく人は日陰を求めながら歩いてた。
（芙蓉の花）
（千駄ケ谷駅開業110周年記念スタンプラリー。鳩森神社のスタンプ）
（こちらは将棋会館のスタンプ。台紙は千駄ヶ谷駅改札で配布中）
※この記事の写真はリコー社製一眼レフカメラ、PENTAX K-30で撮影しています。
先手の課題
対局再開後、加藤女王は６筋の歩を交換した。その後、１筋の歩の突き合いなどを経て、あらためて△７三桂（図）と右桂を活用する。じっくりとした、腰の入った攻めだ。対する先手は６八角の活用という課題がある。後手に６筋を狙われているので５七銀は動かしにくい。先手は穴熊の堅陣があるとはいえ、攻めの手段がないと苦しくなる。
加藤桃子女王
（目を閉じて集中力を高める）
（▲６五同歩に△同飛と応じる）
香川愛生女流王将
（対局再開後、最初の一手は▲６五同歩だった）
対局再開
両者とも再開数分前から席に戻っていた。再開するとすぐに数手ほど指された。
（加藤桃子女王）
（香川愛生女流王将）
（大広間で行われているのは本局のみ）
※この記事の写真はリコー社製一眼レフカメラ、PENTAX K-30で撮影しています。
使用駒
本局の使用駒は富月師作の水無瀬書。
（先手は穴熊。後手は雁木から攻撃力のある攻め形をつくった）
昼食休憩
12時10分、図の局面で香川女流王将が11分使って昼食休憩に入った。消費時間は▲香川１時間８分、△加藤47分（持ち時間、各３時間）。対局は13時に再開する。
（休憩中の対局室）
（盤の近くに置かれた加藤女王の時計。ネコがデザインされている）
持久戦
加藤女王は雁木に組み、香川女流王将は飛車先の歩を交換した。図の△３三角は△５一角から△８四角と転回する狙い。じっくりとした駒組みの持久戦になった。