2014年8月 6日 (水)

Kk97△7七歩成▲5五角で図の局面。△7七歩成は△8八金▲同飛△同と▲同玉△7六桂以下の詰めろだった。▲5五角は最後の△7六桂を受けている。しかも▲2二歩成△同金▲4二桂成があって、後手玉は相当に危ない。力のこもった終盤戦が繰り広げられている。

Kk87▲9六歩は後手の攻めを呼び込む強い手。△7七歩成で穴熊は崩されるが、駒を入手して▲3四桂を厳しくするのが先手の狙いだ。金を持てば▲2二金△同金▲同歩成△同玉▲3四桂で後手玉が薄い。先手のカウンターが決まるのか、それとも後手が押し切るのか。最終盤が近い。

Kk85後手は穴熊に食いつこうとしている。角も9五に移動して使えるめどがついた。しかし先手も4八角を▲2六角と活用したのがうまい。銀取りで飛車の横利きも通している。図の局面は後手が少し指せそうだが、先手の穴熊もやはり大きい。実戦的にはいい勝負だろうか。

K054 (対局再開時の香川女流王将)

Kk75後手陣の2筋と4筋の先手の歩が刺さった。後手は攻め合いたいが、先手は穴熊である。絶対に詰まない形を生かして猛攻をかけられるかもしれない。図の局面で加藤女王が長考している。△5五歩は指してみたいが、6筋を突破するまでには時間がかかる。

H488 (対局再開時の加藤女王)

※この記事の写真はリコー社製一眼レフカメラ、PENTAX K-30で撮影しています。

Kk69△5五歩に▲7三歩成△5六歩▲同銀と進んで図。金桂交換で後手が駒得を果たした。先手は傷を負ったが▲7四とが残っている。と金を払われた場合は▲4五歩で後手陣の急所をつく手がある。中継室を訪れたある棋士は「▲4五歩があるならいい勝負なのか」と話した。また、▲4五歩の牽制のために、図で△7三角を候補手に挙げている。7三角の射程の先には2八飛がある。