2013年12月13日 (金)

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(加藤女流王座が、駒袋から駒を出す)

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(加藤桃子女流王座)

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(里見香奈女王・女流名人)

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(梅田望夫・リコー社外取締役、立会人の井上慶太九段が見守る)

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(本日の関西将棋会館では、本局の他に王座戦一次予選・斎藤慎太郎五段-牧野光則四段戦が行われる)

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(対局室の御上段の間には木村義雄十四世名人・大山康晴十五世名人・中原誠十六世名人の掛け軸がいつもかけられている。そして今日はその隣にリコー杯女流王座戦の掛け軸がかけられている)

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(加藤桃子女流王座が先に入室)

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(直後に里見香奈女王・女流名人が入室)

おはようございます。加藤桃子女流王座に里見香奈女王・女流名人が挑戦する第3期リコー杯女流王座戦五番勝負第4局は、2013年12月13日(金)10時から行われます。ここまで3局は加藤1勝、里見2勝。本局で里見女王・女流名人が勝てば、初の女流王座獲得となります。加藤女流王座が勝った場合は、12月20日(金)に予定されている第5局に決着が持ち越されます。

対局場は里見女王・女流名人のホームグラウンドである大阪市「関西将棋会館」です。立会人は井上慶太九段、記録係は藤田一樹二段(24歳、脇謙二八段門下)です。

本局の模様は、棋譜・コメント入力を潤記者が、ブログを翔が担当してお送りいたします。よろしくお願いいたします。

■Twitter解説のお知らせ
本局は瀬川晶司五段によるTwitter解説が行われます。日本将棋連盟モバイル(@shogi_mobile)をご覧ください。解説は棋譜コメント欄にも随時転載いたします。

■駒桜イベントのお知らせ
下記の通り、駒桜(日本将棋連盟女流棋士会ファンクラブ)のイベントが行われます。どうぞお運びください。

日時 2013年12月13日(金) 9時半開場、10時開始
会場 関西将棋会館 4階「多目的ルーム」
出演棋士 村田智穂女流二段・長谷川優貴女流二段
ゲスト棋士 山崎隆之八段
入場料 一般1000円/駒桜会員・女性・高校生以下500円
定員 80名(当日先着順)

内容
・大盤解説会
・指導対局 ※別料金 一般3000円/駒桜会員・女性・高校生以下1500円 希望者多数の場合は抽選
・サイン会(井上九段・山崎八段・村田女流二段・長谷川女流二段) ※別料金 一般3000円/駒桜会員2000円

イベントに関するお問い合わせは日本将棋連盟関西本部 駒桜事務局(TEL06-6451-7272)までお願いします。

2013年12月 4日 (水)

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以上で第3局の中継を終了いたします。
ご観戦誠にありがとうございました。

第4局は12月13日(金)関西将棋会館で行われます。
どうぞお楽しみに。

Img_3760終局直後の様子。

Img_3770勝って2勝1敗と王手をかけた里見女王・女流名人。

【里見女王・女流名人インタビュー】

――本局は居飛車を採用されましたが、これは予定でしたか
「そうですね」

――序盤は、どのような展開を予想されていましたか
「横歩取りになるのかなと思っていました」

――序中盤の構想はいかがでしたか
「▲5五歩(27手)と突いたあたりが……。そこから角を打ちあって、相手の銀も使えないのかなと思ったのですが、動かす駒が意外に難しくて」

――△1六歩を突かれたところはどうでしたか
「そこは悪いと思います」

――終盤はいかがでしょうか
「終盤もずっと苦しかったと思います」

Img_3780逆転で敗れた加藤女流王座は後がなくなった。

【加藤女流王座インタビュー】

――本局は一手損角換わりから好調な展開に見えましたが
「▲5五歩を突かれたことがなかったので、3六歩を取ったらどうなるのかなとずっと考えていたのですが、本譜の展開なら少しいいかと思いました。でも最後は、ちょっと悪い手を指してしまいました」

113「あれ?」
「これはちょっと……」
「寄せが決まっていない」

前図から控室では△8九馬でまだ手数がかかりそう、と言われていましたが、加藤女流王座は△7八金の強手で決めにいきました。ところが数手進んだところで、決め手が見つからず、控室では、後手の寄せを懸念する声が連続してあがりました。

深浦九段に「後手変調ですか?」と聞くと、「いや、これは……変調を通り越していますね」とのこと。決めにいって決められなかった加藤女流王座。流れは一気に先手に傾いてしまったようです。