変調を通り越している 「あれ?」「これはちょっと……」「寄せが決まっていない」前図から控室では△8九馬でまだ手数がかかりそう、と言われていましたが、加藤女流王座は△7八金の強手で決めにいきました。ところが数手進んだところで、決め手が見つからず、控室では、後手の寄せを懸念する声が連続してあがりました。深浦九段に「後手変調ですか?」と聞くと、「いや、これは……変調を通り越していますね」とのこと。決めにいって決められなかった加藤女流王座。流れは一気に先手に傾いてしまったようです。