2011年8月 8日 (月)
清水女流六段インタビュー
Q 本局を振りかえってみていかがですか
A 力戦型の将棋で、お互いの構想力の勝負となりました。
手数は短かったですが、濃い内容だったと思います。
Q どこで優勢と感じましたか?
A 飛車先の歩を交換出来て二歩持てたあたり(図)か
らこちらが指しやすくなったと感じました。41手目の▲5八
金に対して△5五銀と出てこられていたら、相手の角が活
躍する展開となっていたかもしれません。本譜では、角の活
躍で優っており、勝つことが出来ました。
Q 準決勝・中村真梨花女流二段戦について抱負をお願いします
A 伸び盛りの若手と戦えるのは非常に嬉しく、楽しいです。楽しい
というのは、どのような勝負となるのか事前に考えたりすること自
体が楽しかったりするのです。リコー杯女流王座戦の本戦では振
り飛車党との対局が連続しますね。持ち時間が3時間と長い将棋
は自分に合っていると感じているので、とにかく自分らしい将棋を
指したいと思っています。
(聞き手・梅、写真・吟)
感想戦(上田女王)
感想戦(清水女流六段)
清水女流六段 準決勝進出
85手で清水女流六段が勝利し、準決勝進出を決めた。
投了以下△7二金▲7五桂△8二玉▲8三銀△9三玉
▲9四銀不成△同玉▲7二馬△9三玉▲8三馬で後手
玉は即詰み。
終局時刻は17時15分、消費時間は▲清水女流六段2
時間56分、△上田女王2時間49分
(吟)
▲5八飛成は?
▲5二飛に△4五角と出た局面。清水女流六段の残りは18分、上田女王の残りは24分。
▲5八飛成に後手はどう寄せの網を絞っていくのだろうか。
ほどなくして▲5八飛成が着手され、△5七歩▲同竜と進行した。先手は竜の守備力が
強いが……。
(吟)