2011年8月 8日 (月)

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11時50分頃、上田女王が△5五歩と5筋を突き捨て、△4五角
と打った局面。次に△5五銀と中央突破を目指しているのだろう。
積極的に局面をリードする狙いだ。しかしすぐに△5五銀は▲5二
歩△同飛▲4一角の切り返しがありそうだ。後手は味付けが必要
だろう。先手とすれば、うまくいなして、持ち角の利点を主張したい
ところだろう。

(吟)

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鳩森八幡神社前の五差路。夏休みに入ったのか、
心なしか人が少ないように感じられる。

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正面に見えるレンガ色の建物が東京・将棋会館。

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復興支援扇子、羽生善治二冠(王座・棋聖)や米長邦雄永世棋聖や
谷川浩司九段の扇子が並ぶ。
(売り上げの一部は被災地復興の義援金として寄付される)

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(吟)

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11時5分、消費時間は▲清水女流六段11分、△上田女王32分。
角交換が早々になされ、打ち込みの隙を見せぬよう細心の注意
を払った駒組みが行われている。先手は4九の金が角の打ち込み
を防いでいるが、のちのち▲5八金と使っていきたいところだろう。
後手の△3二金も同様で、うまく使っていく展開にしていきたい。

(吟)

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上座の上田女王が駒袋を開ける。

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(王将を据える上田女王)

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記録係の平井奈穂子研修会員によって上田女王の振り歩先で
振り駒が行われ、と金が5枚出て、清水女流六段の先手と決ま
った。

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駒を並べ終え、振り駒も終わり、目を閉じて集中力を
高めるのは清水女流六段のスタイル。

(吟)

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(開始の礼がなされ対局開始)

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振り駒で先手に決まった清水女流六段の初手は▲7六歩。

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上田女王は2手目△3四歩と応じる。振り飛車党の上田女王、
居飛車党の清水には振り飛車を採用するだろう。振り飛車党
だが、相振り飛車は好まないようだ。相手が振れば居飛車で
戦う振り飛車党だ。

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(清水女流六段の3手目は▲2六歩)

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3手目まで進んだ対局室の様子。本局は「飛燕」の間にて
行われている。

(吟)