本局の使用駒は「香月彫・菱湖書」（かげつぼり・りょうこしょ）。

（八雲）

13時、対局が再開された。

伊藤２級は再開後も考え続けている。

再開の一手を待つ、竹部女流三段。

再開から10分ほどして▲１二馬が指されました。

（八雲）

昼食休憩中の飛燕の間。

昼食休憩中の盤面。手前が先手側。

休憩までの棋譜。

（八雲）

12時10分、図の局面で伊藤２級が46分使ったところで昼食休憩に入りました。消費時間は▲伊藤１時間12分、△竹部38分。昼食の注文は両者ありませんでした。対局は13時に再開します。

（八雲）

11時30分頃の盤面モニター。▲1一角成に△7五銀とした局面。
香取りを受けるだけなら△８二飛も考えられましたが、それでは消極的で面白くないか、と中継室では見られていました。△７五銀は竹部女流三段らしい前進流の一手。先手が▲８七歩と受けてくれれば、そこで△８二飛と引いて手順に香取りを受ける順が幸便です。

（八雲）

対局開始から１時間弱で40手を超え、早くも中盤戦。先手の２二角は一度△３三角と合わされて▲同角成△同桂▲２二角と再度打ったもの。これで香取りが受からない後手は、この瞬間に何か動かないといけません。竹部女流三段の攻めの構想が注文されます。

図から△４九角▲６八飛と進んで11時を回りました。消費時間は▲伊藤18分、△竹部20分。

（八雲）

伊藤２級の初手は▲７六歩。

初手が指されてから１分…２分…。竹部女流三段はじっと瞑想を続ける。

竹部女流三段は報道陣が退出するまで指さなかった。気合が入っているようだ。

（八雲）

９時45分頃から駒が並べられた。

記録係の平井奈穂子研修会員が振り駒を行う。
結果は「と金」が３枚で伊藤２級の先手に。

竹部女流三段はお茶を飲んで対局開始を待つ。

伊藤２級はじっと目を閉じて待っている。

（八雲）

定刻通り10時に対局が開始されました。
先手は３手目に▲６六歩と止めてから矢倉を目指す、いわゆる「ウソ矢倉」と呼ばれる作戦。対する後手は早い段階で仕掛ける気配を見せています。

（八雲）

第１期リコー杯女流王座戦は本戦トーナメント準々決勝が進行中です。８月12日（金）にお送りするのは、竹部さゆり女流三段－伊藤沙恵奨励会２級戦。両者ともに終盤力が高く、鋭い攻めと的確な受けで、ここまで勝ち進んできました。終盤の接戦が予想される本局は、女流棋士と女性奨励会員の戦いという点でも注目が集まります。

９時20分頃の千駄ヶ谷上空。良く晴れて気温が上がっています。

本日の対局室は飛燕の間です。

中継は棋譜・コメント入力を吟記者が、ブログを八雲が担当します。どうぞよろしくお願いいたします。

（八雲）