瞬く間に手が進み▲８四歩と中村女流二段が後手の玉頭へ
歩を放った局面。どこかで▲４二歩などもあり、先手がやや
指しやすく見える。

（吟）

16時過ぎ残り時間は▲中村59分、△山口26分。

▲４四歩に121と消費した時間が書いてある。後手の△４六銀にも154と記入されている。

16時を過ぎたがまだまだ暑い。中継室の窓を開けると熱風が吹き込んできた。

（吟）

中村女流二段の▲６五歩に山口女流初段が△同歩と取った局面。▲６五同銀△６四歩▲８四歩△同歩▲６四銀△同金▲８四飛の十字飛車を狙っているのだろうか。「マリカ攻め」の異名を持つ中村女流二段。無理矢理こじ開けにいくのか。

（吟）

山口女流初段が長考の末に△４五歩から仕掛けて行った。中村女流二段が手待ちをした局面。相手の懐に飛び込んで行った。33分の長考は攻めの成否を確認していたのだろう。

（吟）

中村女流二段が▲８四歩△同歩▲同飛△８三歩に▲８六飛と引いた局面。
パスをして相手に手を渡した。後手に攻めさせ、カウンターを狙う腹づもりの
ようだ。

（吟）

老師こと河口俊彦七段がよく座っている場所。老人席やシルバーシートとも呼ばれる。椅子がだいぶくたびれかけていたが、新調されていた。

（吟）

対局再開から△４二飛▲６五歩と進んで図の局面へ。午前中の進行とは打って変わって
ゆっくりとした流れになってきた。中盤の構想力を問われる形となり、腰を落ち着けて考え
ているのだろう。

（吟）

手番は山口女流初段だが、なかなか手は伸びて来なかった。ここから中盤の難所に指しかかろうとしている。

（吟）

中村女流二段が注文したものと同じ「とろろせいろそば」。
山口女流初段の昼食の注文はありませんでした。

（吟）

下が先手の中村陣。▲３九玉としたところで昼食休憩に。

矢倉に収まる手前の先手玉。

金・銀３枚に守られた後手玉。本局に使用されているのは
香月作菱湖書の盛上げ駒。

（吟）